【レビュー】高密度かつスカッと抜ける 64Audio U10(Apex)
- No.44
- 2017年12月22日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年4月8日
12月初めに Massdrop から、64Audio U10 (Apex) が到着しました。

ちなみに金額は$963.99で実際には11万弱でした。まぁBFセールよりかは割高ですが、
国内正規価格で買うよりはマシでしょう…!ADEL放出の際に入手出来た方が羨ましいですね。
さて、遂に2桁ドライバーを搭載する IEM を手にしてしまった訳ですが、決して多ドラ信者ではないのです。
以前試聴してド肝抜かれてからずっと U10 が欲しかったのです。
そう、結果的に購入してしまっただけなのです。
という訳で、いち U10 ユーザーとして少しでも音や使用感についての情報を増やしていこうと思います。
【外観について】

ステム径は普通サイズで極端に太かったりはしませんが長さがあり、
スパイラルドットなど短いイヤーピースだとステムがはみ出してしまいます。
こうして見てみると、
U4-SE よりもわずかにステムが長いですね。

一見殆ど分かりませんが同じイヤーピースをはめるとステムの飛び出し具合がちょっと違います…!
自分はFinalのEタイプをイヤーピースとして選んでいます。
写真の通りステム長とぴったりなので耳から浮かないのが良いんですよね。
他の方のレビューを見るとSpinfitが多い印象ですね。
抜け感・格好よさ重視なら断然Spinfitでしょう。

ボアはピザを4等分したかのような形状。高域用・中域用・低域用に加えて、
APEXモジュール用のボアで構成されています。
【音質について】
箱出しして最初に聴いた時は、解像度高い・低域少な目のフラットな音だなという印象でしたが、
暫く聴き込むと、その中高域の抜けの良さと音空間の広さを感じさせられました。
U4-SE の記事でも記載した通り、頭のちょっと外の方から音が広がってくる様な独特の音場感がありますね。
全体域に渡り、強調感や圧を感じさせない自然な鳴りで、かつ解像感も非常に高いです。
【高域】
音の耳当たりがとても心地良く、刺さり等刺激的な音はありません。
何というかキラキラしているよりかはサラサラしている様な繊細な印象を受けました。
ハイハットなどの歯切れも良く、どの様なジャンルでも余裕を持って鳴らしてくれます。
【中域】
ボーカルが濃密で結構近めですね。
低域からの繋がりも良く、かつ籠り感も無いため明瞭感が高く、歯切れの良い音になっています。
ドライ・ウェットの中間辺りのバランスで鳴らしている印象です。
【低域】
音の量感として判断されやすいミッドローはそこまで主張せず、低域の沈み込みを担うサブローの表現に長けていると感じました。その為、押出しは少ないながらも沈み込みがしっかりと感じられます。
芯の太い低音ではなく、広がりのある低音でスピード感も併せ持っています。
【比較】
U4-SE と比較すると、音の密度や繋がりに違いがある事が分かります。
各帯域が滑らかに繋げられており、音の厚み・情報量を維持しつつスッキリと鳴らしてくれます。
どの楽器や帯域に注目しても、必要な情報・ニュアンスを確実に表現してくれるので、
安心して音に浸る事が出来ます。
【感想とか】
何と言いますか弱点と言うか、音に関して短所がほぼ見当たらないんですよね。
しいて挙げるともう少し低域の量感が欲しいと言った位で、個々人の好みの差による所が大きいです。
どの様なジャンルの曲でも卒なくこなしてしまうポテンシャルの高さと聴き疲れしにくさも相まって、
肩の力を抜いて音楽に好きなだけ浸る事が出来ますね。
こういった機種は中々ないので、最近はヘビロテしてしまっています。
また Massdrop で 64Audio の製品が出されるかは分かりませんが、
Massdrop はオーディオに限らず ガジェット や メンズアパレル など
様々なジャンルの気になる製品をかなりの割安価格(50%OFFもざらにあります)でボンボン募集しているので、
ぜひ一度見てみては…!⇒ Massdrop: Community-Driven Commerce
ブログランキングやってます。いつの日か世界を救うと信じて。
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