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  • No.44

【レビュー】Audio-Technica ATH-IM03 スッキリ爽やかモニターホン

どうも、のんよしです。

今回はこちらのイヤホンを入手しましたのでレビューしていきたいと思います。


Audio-Technica ATH-IM03
Audio-Technica ATH-IM03

何故フラグシップのIM04にしなかったかというと、どこかの界隈では有名なブロガーさんがIM03の方が好みの音がするって言ってたのが頭に残っていたからなんですよね。値段も04より安いし丁度中古もあるしで一気に突撃&着弾してしまいました。価格は中古で大体1万2千円位でしたね。かつての新品価格が何倍もするのを思うとこのタイミングで入手出来て良かったです。


はい、私って結構ミーハーな人間なんです。割と人の意見を鵜呑みにしてしまう事がありますね。それで悪い事もあれば良い事もあるので人間ってそんなもんだと思っています。


それでは本題に入っていきましょう。

 

【スペック】

  • ドライバー構成:バランスドアーマチュア方式(低域×1、中域×1、高域×1の3ドライバー3WAY)

  • インピーダンス:34Ω

  • 周波数特性:18~18,000Hz

  • 感度:108dB/mW

  • ケーブル長:1.2m

上記画像にもある通りドライバーが音導管ポン付けではなくショックマウントに乗っており、制震の役割も果たしているのではないかと感じました。それ以外の特徴はいたって普通のイヤホンですね。

 

【使用感】

  • 感度:他の手持ちイヤホンと比べて若干音量をとりますが

  • フィット感:筐体は若干大振りですが耳への収まりは良く筐体全体を使って耳の前面をカバーしてくれる印象を受けました。ケーブルが耳掛けなのでしっかりと筐体を固定してくれて個人的にはフィット感は良い様に感じます。イヤーピースは今回は純正の物でフィットするものを選択しました。いつもはfinal EタイプのSサイズで耳奥に押し込んで固定するのですがこちらのイヤホンはワンサイズ上のイヤピで浅く蓋をするのが良いかも知れません。

  • 遮音性:ベント等は無く、良好な部類かと思われます。無音空間で普段聴く音量でイヤピを塞ぐとかすかに聴こえるかな…?と言った具合。

  • ケーブル:撚り線タイプではなくストレートに二本繋がって分岐していくタイプになっています。柔軟性はそれなりにありますが癖も付きやすい印象。劣化によってべたつきが出たりケーブル自体が硬くなってしまいそうに感じました。(中古で購入した私のケーブルは若干硬くなってきていました)耳掛け部分は針金でフック状に固定できるタイプでフィット感は可もなく不可もなくといった具合ですね。コネクターはIMシリーズ専用のコネクタとなっており断線時はAmazon等で他社製品を買うのが良いかと思われます。

  • メンテ:シェルは丸みを帯びておりますがなだらかに出っ張った部分があり、クロス等で吹き上げる際はちゃんと指先まで使って拭かないと拭き残しが出てしまう様に感じました。特にイヤピを固定するステム部分は拭き残りやすいのでご注意。

ステム部形状
ステム部形状
 

【音質について】

※上の表は音の量感を表したグラフで、高いほど高音質と言う訳ではないのでご注意下さい。環境はHiby R5直接続です。


【低域】

他のBA低音機種に比べるとちょっと不足感ありますが低音の存在感はあり、ベースの軸を感じられます。輪郭がはっきりとしておりモニターとしてもしっかり役割を果たしてくれると思います。音の圧迫感も少なく長時間の音楽鑑賞にも堪えられます。サブベースや低音の沈み込みを感じられるかと言うとそうではないので低音好きには合わない印象ですね。


【中域】

ボーカルが刺さるちょっと手前でコントロールされており歯擦音すらも心地よく聴ける塩梅になっています。このイヤホンの魅力を感じられる帯域で音像は近く瑞々しく透明感が感じられボーカルものとの相性も良い様に感じました。他の帯域と被っている印象はほぼありません、完全に分離して鳴っていますね。


【高域】

BAらしいキラリと煌き感感じる高域ですね。歯切れよく粒立ちもしっかりとしています。ドライで乾いた印象で残響感は余りありませんね。若干主張が強めで人によってはちょっと高域がうるさく感じる方も居るかも知れません。ハイハット等がチキチキと鳴るので生々しさは余り無く、BAの高域が苦手な方には合わない印象。


【全体】

BAらしい乾いた印象を受けますが全体的に完成度の高いバランスの取れたサウンドの印象を受けました。傾向的には若干高域強めのフラット系ですね。音を個々に分離して高解像で音をしっかりとモニター出来るイヤホンだと思います。どの様な楽曲ジャンルにも馴染める懐の深さもあり、その籠り感とは無縁の透明感の高さから爽快な気分で楽しませてくれます。ただ寒色系でスッキリしたサウンドなので音の濃さや密度を求める方には余り合わないと感じました。サウンドステージは音の隙間というか空白が感じられるのでそれなりに広くなったと錯覚させられますね。

昔ながらの中高域強めなオーテクサウンドの系譜を確実に受け継いでいますがそれを一般人が許容できる範囲までマイルドに収めた印象を受けます。中高域が聴こえにくくなる年配の方には更にマイルドでバランスの良いサウンドに聴こえるのではないでしょうか。

 

後継機であるLS300をいつかのポタフェスで聴いた時は余りパッとしないモヤっとした籠り感を感じましたがこちらはモニターライクで非常に明瞭でしたね。というか仙台のヨドバシに展示されていた頃から時折立ち寄っては聴いていたのでちょっとした憧れはあったイヤホンなんです。思わぬ理由で入手出来て良かったです(笑)


このイヤホンならDTMのモニターにも十分役立ってくれる気がしましたね。でもこのイヤホンはマイク付きケーブルにしちゃったのでゲームや通話メインで使いこんでいく予定です。やっぱりやるなら高音質でゲームをしたいですからね!


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