top of page
  • No.44

【レビュー】低価格ながら良バランスな中華イヤホン KZ ZSR


どうも、No.44です。

ここ数日のアクセスが普段より伸びてるなぁと思ったら、以前書いた Mychronoz ZeTime のレビュー記事のアクセス数が一番増えていました。どこか有名どころのお方が紹介でもしたんですかね?

何はともあれ スマートウォッチ の知名度を上げる活動に貢献出来ているのであれば幸いです。

今も時々意味も無く時計をタッチ操作して見せびらかしたい衝動に襲われています。

私事ですが、最近会社で1人1台社用 iPhone が支給されました。今まで自分のスマホはずっと Android だったので、こんな形で iPhone いや iOS に触れる事になるとは。ついつい何となく弄ってしまうのは悪い癖ですね。

さて、本題に入っていきましょうか。

先日のレビュー記事にて、 KZ ZS5 を紹介しましたが 中華イヤホン への興味が再燃してきてしまいました。

そういう訳で KZ ZSR を購入しました。

購入は ZS5 と同じく GearBest にて、クーポン使用で約2,000円で入手しました。

Amazonでも購入可能ですが、記事作成時点で4,5千円台とまだちょっと割高な印象です。

また、発送については一番安いチャイナポストを選択しましたが、到着まで2週間掛からなかったのでかなり早い部類ですね。最近のチャイナポストは見積もり期間より早く到着する傾向がある気がします。

では、今回はこちらのレビューを行っていきたいと思います。

 

【スペックについて】

・周波数特性:10-40000Hz

・インピーダンス:22オーム

・感度:107dB

・ドライバ構成:1DD/2BA

周波数特性だけ見るとハイレゾ対応みたいですよ。

KZ社が ZS5ZS6 とナンバリング機種(その他諸々)を発売し、次に出してきたのがこの ZSR となりますが、

ドライバ数は上記2機種の 2DD+2BA から 1DD+2BA とよりシンプルな構成に。

実物を透かして見ると上の写真の通り、ドライバが確認出来ます。説明文的には低中高域それぞれ担当するドライバが別れていますが、実物は抵抗やネットワークが入っている様には見えなかったので、元々のドライバ特性とアコースティックチューニング(フィルター・ベント穴等)の妙で調整しているのかと思います。

また、2pinコネクタ(0.75mm径) を採用しており、対応径のリケーブルが可能となっています。

基本的にはKZ社が出しているアップグレードケーブルや「KZ リケーブル」等で対応ケーブルを探す必要があります。

また、「2pin リケーブル」等で検索して出て来るような、一般的な2pinコネクタの径は0.78mmの為、装着出来なくはないですがコネクタが緩くなるリスクがあるので使用は自己責任でお願いします。

 

【付属品・使用感について】

KZ ZSR の化粧箱も ZS5 と同じ白色のカバーのものでした。

内容は、イヤホン本体・2pinケーブル・イヤーピース・取説&ワランティカードとなっております。

イヤホンの装着感については左の写真の様に、耳の内側に沿ってハウジング全体で上から覆い被さる様に接触するので、耳のサイズが合うならば ZS5 よりもフィット感は高く、遮音性もかなり向上しています。

ハウジング全体で遮音する様な構造のため、耳のサイズ、特に耳甲介(耳の一番窪んでいる部分)が小さい・浅い方は満足な装着感が得られないかも知れないですね。

後はステム部分にBAドライバが2つ並列に入っているためか、径が太めで長いです。(ZS5より一回り以上大きい)

一回イヤーピースを外すとまた装着するのに結構コツが要ります。

イヤーピースを着ける際は傘部分を裏返して茎を持つようにして装着するとやり易いかと。

ちなみに付属のイヤーピースは ZS5 と同じく先端に放射状の溝の入ったもの。少し硬めの素材であまり好みじゃないんですよね。

個人的に一番好みだったのが、 JVCのSpiraldot でした。ステム長が短めで径が太めなイヤーピースなので奥まで押し込む事ができ、イヤーピースと余剰なステム部分でイヤホンが浮きにくくなるため遮音性・フィット感が向上します。(スパイラルドットの恩恵は全く受けなくなりますが…)

径が大き目でステム長が短めのイヤーピースなら同様に使えるかと思います。

付属2pinケーブルは、MFボタン付きのケーブルで長さは1.2mとなっています。

素材は中華イヤホンでお馴染みのゴムゴムとしたケーブルで、赤白線材をグレーの被膜で覆ったものとなっています。

弾力があり、タッチノイズも大き目なので使用してみて不満だった方はリケーブルを検討すると良いでしょう。Amazonでも1000円から購入できるので敷居はかなり低いです。

また、耳から分岐部分まで長いですね。自分の場合、大体みぞおち下辺りに分岐が来るのでケーブルスライダー(分岐を纏めるアクセサリー)が欲しくなります。

 

【音質について】

大体20時間弱鳴らした後での試聴です。聴感上の音のバランスは以下の様に感じました。

【高域】

ZS5 と比較してまず違いに気付く点として、楽器のアタック感が多少落ち着き強調感が少なくなったことですね。解像感を落とさずに刺さり成分を抑えた様に感じました。それでもちょっとエッジは立っていますね。

残響感は少な目でスピード感のある出音です。

また、ボーカルのブレス部分というか、ハイハットよりも上の帯域(12~16KHz辺り)の再生が苦手な印象を受けました。何といいますか、ちょっとビビりというか割れたように聴こえる事がありますね。意識して聴くと何となく気になる位なので、普通に音楽を聴くなら左程気にならないかと思います。

【中域】

ドライな傾向でボーカルに艶が出るタイプでは無いですが、明瞭感が感じられ、歯切れ良い音です。

低域・中高域の主張もそこそこで余りマスクされないので、ZS5 よりは前に出てきている印象です。

【低域】

ある程度締まり・芯がありつつも、 ZS5 よりもふくよかになり量感が増しました。悪く言うとちょっとぼやけ気味。サブロー成分も増え、沈み込みも感じられますが。ブーミーな感じは無いのでキックについてはドンとトンの間位の印象です。

【全体的な印象】

ハイハット等のアタック感が緩和された事で、強調感の少ないバランスの良い弱ドンシャリ系の音になった様に思います。KZ ZS5 と比較すると、 ZSR は傾向を引き継ぎつつも重心が低域に寄り、音に安定感が出た様に感じられます。低域の沈み込みも増え、音場感も少し広く感じられる様になりました。

【リケーブル】

こちらも ZS5 同様に、Estron 2pin Bax にリケーブルを試してみました。普通に刺さりました。あれ?0.75mm?まぁ気にしない方が良いでしょう。ZS5も似た様なものですし。

こちらも高域のエッジがマイルドかつ粒立ちが良くなり、低域の量感・解像感が増しました

1枚ベールが剥がれた様に全帯域でグレードアップした様に感じました。

私の好みだと、銅線系のリケーブルだと丁度良い塩梅になる気がします。

もっと高域・クリア感を追い求めたい方は銀線系のリケーブルにすると良いかと思います。

 

【感想とか】

ZS5 も解像感・特に中高域のクリア感はかなりのものでしたが、ちょっとアタック感が強すぎる点があり好みが別れそうな機種でした。 ZSR ではその点バランスが良くなっており、より一般ウケする音作りになったかと思います。

こちらのイヤホンもリケーブルの恩恵を感じられる機種ですので、初めての中華イヤホン・中華リケーブルの良きお供になれる機種ですね。KZは他にも ZST や ES3 など良バランスの低価格ハイブリッド機を多く出しているので、聴き比べするのも悪くないかも知れませんが、正直なところ音は多少の差はあれど似たり寄ったりな所があるので複数持ちするメリットは余り無いですね。物好きな方ならどんどん買って中華イヤホンの発展に貢献してあげて下さい。

これを皮切りにどんどん高級路線の沼へ引きずり込んでくれる、ある意味初心者キラーイヤホンになれるのではないかと感じました。

 

ブログランキングやってます。もしちょっとでも参考になったら押してくれると喜びます。

0件のコメント

最新記事

すべて表示

【お知らせ】ブログ移転について

どうも。 タイトルの通り、去年3月頃よりブログをWixからはてなに変更してレビュー記事などを書いております。 今後の記事更新は新ブログの方で行っていきますのでお見知りおき頂ければ幸いです。

最新情報をメールでお届けします

メールアドレスを入力してください:

bottom of page