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  • No.44

【レビュー】伸びの良い自然な音と音場感が心地良い TFZ TEQUILA 1


どうも、No.44です。

また少し間が開いてしまいましたが、 Massdrop から購入したイヤホンが到着しましたのでレビューの方を行っていきたいと思います。

となります。

TFZ(The Fragrant Zither)と言えばダイナミック型一本で低価格~中高価格帯のイヤホンを作り続けているブランドですね。

今までのモデルは自分も何度か試聴していて、どの機種も音の伸びや全体的なバランスの良さが際立っており、とても好印象でした。

ちょっとハウジング形状がぼてっとしていると言うか、自分の好みに合わなかったので敬遠気味だったのですが、

TEQUILA 1 の発表からあの奇抜なデザインと質感がとても気になり、今回 Massdrop にて購入可能になったタイミングで躊躇なく購入を決めてしまった訳です。

購入価格は送料も含めておよそ$114で、Alibabaから購入するよりも$20程度安く入手する事が出来ました。

 

【スペックについて】

  • ドライバ:φ12mm グラフェンダイナミックドライバ

  • 周波数特性:5-40000Hz

  • インピーダンス:20オーム

  • 感度:109dB

  • コネクタ:2Pin 0.78mm

同TFZより発売された、 EXCLUSIVE KING を基として更に音質を追及したモデルと言う事で、

一部の紹介記事、更に Massdrop では φ8.9mmグラフェンダイナミックドライバを採用しているとの記載がありますが、

実際は φ12mm と同時に発表された KING PRO と同径となっております。

(基となった EXCLUSIVE KING もφ12mm、取説もφ12mm記載なのでこちらで合っているかと思われます。)

そしてダブルマグネティックサーキット(デュアル磁気回路)搭載とありますが、

そもそも何ぞや?と言う事で調べたところ、これはコイルとチャンバーをそれぞれ2つ設けた磁気回路の事で、

帯域を「超高域/高域」と「中域/低域」の2つに分けて、レンジの広さと音の分離感を獲得したものみたいですね。

これは周波数特性の広さにも表れています。

また、インピーダンスや感度も標準的でDAPやスマホ直でも特に不満なく使用する事が出来るレベルでした。

そして何より TEQUILA 1 の特徴として、ハウジング外側に大きく設けられたベント穴。見た目の通り、イヤホンはセミオープン型となっており、音の閉塞感をかなり改善してくれていると実感しました。

その分外音もほぼそのまま聞こえます。音漏れも中々のものなので公共機関での使用は気を付けた方が良いかと思います。

因みにベントを覆うハウジングは2タイプ各4カラーパターンが用意されており、選択幅が広いのも良いところですね。

コネクタは2Pinの0.78mmタイプを採用していますが、イヤホン側がくぼんでいるため、コネクタが小振りでないタイプへのリケーブルは出来ない可能性があるので購入時は注意した方が良いかも。

 

【付属品・使用感について】

続いて、到着したパッケージ内容についてですが、

外側の黒いスリーブから箱を引き抜くと本体がお目見えに。因みに外箱の「TFZLUX」という文字ですが、これはTFZブランドのハイエンドラインナップを意味しており、今までのものと差別化を図っているみたいです。

中は白基調でシンプルに纏まっており中々にお洒落。

付属品は以下の通りです。

  • 5N無酸素銅ケーブル*1、

  • キャリングケース*1、

  • シリコンイヤーピース6ペア、フォームイヤーピース1ペア、

  • キャリングケース*1、

  • 取扱説明書*1

取扱説明書には周波数特性グラフが載っていますが、目盛の数値記載は無いし、比較グラフも無いしで不明確…。

ただ波形からフラットであることを強調したいんだなと言う事は伝わってきました。

イヤホン本体は写真の通り、完全な円形から斜めにステムが飛び出した様な形状となっており装着感度外視な印象ですが、実際に装着するとこれが意外なまでに耳への納まりが良いです。耳の奥へねじ込むというより耳穴全体に蓋をする様な浅目のフィット感で着け心地も上々でした。

ステム径は普通サイズで一般的なイヤーピースであれば大半の物は装着可能となっております。個人的には Spinfit のイヤーピースに替えると低域のエッジが丁度良い塩梅に強調されて良い印象でした。

付属の5N無酸素銅ケーブルは耳掛け部分が針金無しの収縮チューブ被膜のみ、線材もとても柔らかく弾力で浮いたりしないので取り回しが素晴らしいものとなっています。分岐やコネクタ部は金属製となっており高級感もあります。結構ずっしりと重みがあるので耳に掛けたケーブルが浮きにくいのもGOOD。

ですがこのケーブル、分岐を纏めるケーブルスライダーが付いているのですが金属の自重でずり落ちてしまい纏められないのです。見栄え上仕方ないところではありますが、これだとスライダーが付いてる意味が無いのでは?

 

【音質について】

鳴らし始めてから大体20時間弱での感想となります。因みに環境はEarstudio直となっています。

※自身の聴感上の音バランスを表で載せていますが、あくまでも個人の感想です。

【低域】

音楽全体の土台をしっかりと支える肉感ある低域が特徴的ですね。沈み込みも十分ありますが、音圧や閉塞感については帯域の下方向に向かって自然に減衰している様な印象で余り強く感じませんでした。この特徴により音場感が広く感じられたり聴き疲れし難く、長時間の音楽鑑賞にも堪えうるものとなっております。これはセミオープン型である影響も少なからず関係がありそうですね。

【中域】

低域から自然に繋がりつつも引っ込んでおらず、明瞭感もそこそこに音楽の1パーツとして丁度良い量感で鳴らしてくれます。

ボーカルについては歯擦音等の強調感も無く、暖かみ(ウェット)の感じられるマイルドな印象。

【高域】

ハイハット類のアタック感の強調や刺さり等は無く、自然で伸びの良い印象を受けました。

音自体の頭打ち感も無く、低域から高域に渡りレンジの広さが感じられる音でした。

高域の煌めき感やメリハリを求める方には少し物足りないかも知れません。

【全体的な印象】

若干低域の量感が感じられますが、そこから上の帯域に向けて強調感が無く比較的フラットな音作りとなっています。

高域の自然な伸び感やレンジの広さも相まり全帯域に渡って不足感は感じません。

また低域中心に音楽の空気感・音場感の表現に優れている印象で、エッジの強調感も無く自然な音で音楽に浸らせてくれるようなイヤホンだと思います。

 

【感想とか】

2万円以下の価格ながら、工作精度・音どちらも素晴らしい出来のイヤホンです。

かつリケーブル可能で好みの音や使用感に変化させる事ができる…本当最近の中華イヤホンの進化具合には驚かされるばかりです。

国内でもeイヤホンやヨドバシ等で販売が開始されましたが、出来るだけ安く購入したい方は Aliexpress や Massdrop 等海外サイトから購入すると良いかと思います。

 

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