【レビュー】低価格リケーブルでバランス接続を比較! Venture Electronics IEM Cables
- No.44
- 2018年5月8日
- 読了時間: 4分
どうも、No.44です。
今回は、 Massdrop にて購入したものをレビューしていきたいと思います。
Venture Electronics (以下 VE ) ってちょっとイヤホン界隈を齧っただけだとよく分からないですよね。
一度中華イヤホンについて調べた事がある方は「あのメーカーだ」と思う方も居るかも知れません。
VEといえば、低価格中華イヤホンのイントラコンカ部門で有名な Monk Plus を生み出したメーカーなのです。
Massdrop には以前から Monk Plus を始め、幾つかのドロップがありましたが、今回はイヤホン用リケーブルでの殴り込みがありました。自分はそのリーズナブルなお値段に惹かれて吸い寄せられる様に購入を決めてしまったのでした。

価格は約$10で 2pin・MMCX コネクターやバランス・アンバランスが選択でき、全て固定価格です。
自分は 2pin(0.78mm)コネクタタイプの 3.5mmバランス・2.5mmアンバランス を各1本、比較も兼ねて購入しました。
送料込々で約$25に収まりました。

ケーブル達は袋にエアパッキンが内蔵されたタイプの梱包でポスト投函されていました。
一瞬どこから来たのか分かりませんでしたが、封に Massdrop の記載があったのですぐに理解しました。
中身もポリ袋に入ったのみで非常にシンプル。

それでは使用感や音など、レビューを行っていきます。
【外観・使用感について】
まず見た目について、プラグや分岐部などの造りは悪くありませんがプラスチックらしいツヤ感がちょっと安っぽいですね。
分岐についてはケーブルスライダーなど存在しません。ここら辺はやはり価格なりな印象を受けます。

ケーブルの編み込みについても何というか、「手作り感」を感じます。特に分岐以降のばらつきが目立ち、編み込みのばらつきがケーブルの随所に見られます。
線材自体の弾力は余り無くぐねぐねと自由に曲がります。ケーブル浮きによるタッチノイズも比較的少な目です。
ですが、巻き方や巻きつけるものによっては曲げ癖が付きやすい様に感じました。
コネクタについてですが、極性が分かり辛いのがちょっと難点でした。自分の癖でR/Lの印字側を外向きにして接続したところ逆相で変な音となってしまったので、どうやら内側に印字が見える様にして接続するのが正解みたいです。

総評としては全体的に安っぽいです。まぁ千円ちょっとのケーブルですからね。使えれば良いのです使えれば。
【音質について】
そもそもバランス接続とはなんぞや?という方は以下の記事を参考にされると良いかも知れません。
【純正&VEアンバランス】
純正と比較してみると、多少中高域が前に出たようなちょっと音が明るくなったような…プラシーボレベルで何となく変わった様な気がするといった印象です。実際殆ど変わっていないかと。まぁ純正より逆に-方向に価格差がある訳ですし、極端に音が悪くなったという事は無かったので一安心。ケーブルの断線時に予備用として持っておいても大丈夫。中華イヤホンとかだと最初からケーブルが付いてこない事もしばしばあるのでそれ用に用意するのも悪くありませんね。
【VEアンバランス&VEバランス】
こちらははっきりと違いが分かりました。 Earstudio でも違いは分かるので、もっとしっかりしたポタアン等で試すともっと凄いのではないでしょうか。先の参考記事でも書かれていますが、アンバランス接続、いわゆるよくあるL/R/GNDの構成の一般的なプラグだと左側で再生される音が右側にも漏れてしまっている(左右共に)というクロストークがあるため、音の明瞭感に影響を及ぼしているのですが、それが低減され、L/Rの左右の音がはっきり分かれる事で左右の音空間が広がった様に感じます。
全帯域で音の押し出し・パワー感が高まり、中高域の明瞭感も増しています。なるほどーこれはバランス接続を推す方々の主張も何となくですが分かってきました。
【感想とか】
今回初めて点灯やイベントでの試聴以外でまともにバランス接続を試してみましたが、こんなに音に変化を体感できるとは思いませんでした。バランス接続って凄い、いやバランス接続まで出来ちゃう Earstudio って凄い!←
Earstudio をアンバランス接続のみで使用しているお方、リケーブル出来るのであれば思い切ってバランス用ケーブルに替えてみては如何でしょうか?Earstudio の本気を感じられるので中々に面白いですよー。
ともかくこういったバランス接続を初心者でもリーズナブルに実現できるので、今後の Venture Electronics さんのドロップにも期待できますね。
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