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  • No.44

【レビュー】ボーカルの暑苦しさが癖になる Westone UM pro30(旧)

どうも、No.44です。


今回は私が本格的にポタオデ、イヤホンにハマるきっかけの一つになったイヤホンのレビューを行っていきたいと思います。

 

発売当時はUM pro30がUMシリーズの一番上、フラグシップ機種だったのですがすぐにUM pro50が登場しお株を奪われてしまった少し悲しい出自を持つイヤホンでもあります。ですが、50とは音の傾向が異なっており30を敢えて購入するユーザーも多かった事を覚えています。


価格は当時約35000円位で販売されていたところ、フジヤエービックのセール時に購入して約30000円だった覚えがあります。この価格のイヤホンとなってくるとある程度保証がしっかり付いてくる所から購入しないと故障時のリスクが怖かったですからね。案の定不注意で落下させて故障させてしまった事がありまして、保証のお蔭で交換して頂けたので実質今手持ちにあるUM pro30は2代目になります。


といっても購入から今までかなりの年数が経ってます。学生時代に購入しているので手持ちの中ではかなり古株のイヤホンな訳です。発売日が2013年という事で7年も前のイヤホンです。そんなイヤホンをこれからレビューしていく事になります。エージングについてはがっつり使い込んでいるので言うまでもありませんね(笑)

 

【スペックや使用感について】

まずはネット上に記載されているスペックを羅列します。

  • 感度:124dB

  • 周波数特性:20Hz-18kHz

  • インピーダンス:56Ω

  • ドライバ:3BA 3WAYクロスオーバー回路

他のイヤホンに比べ感度は高めなので音量は少し絞って使用する事になるでしょう。インピーダンスは逆に高めで良いアンプを使用する事でより本領を発揮してくれるのではないでしょうか。またボア(音導管)は1つで外から音質調整のフィルターが見えます。

付属品はこちらの様になってます。

  • スターシリコンイヤーピース

  • フォームイヤーピース

  • クリーニングツール

  • 収納ケース

はい、イヤーピースはたっぷり入ってます。サイズだけで無くイヤーピース本体の長さが異なるものもあったりコンプライの様なフォームタイプも付属するので大体の方の耳にフィットするかと思います。またクリーニングツールも付いてくるので耳垢が音導管に入り込んでしまった時も焦らず除去する事ができます(私のツールはどこかに行ってしまいましたが…)


そして収納ケースはペリカンケースをとても小さくした様な形状で衝撃からイヤホンを保護するのには良いのですが、本当に小さいので手でイヤホンケーブルを巻く時はかなり小さめに巻かないと上手く収まらず蓋に挟まってしまう事もありますのでご注意下さい。私はそれが手間で普段持ち歩く時はもう少しサイズの大きいイヤホンポーチで持ち歩く事にしています。


それでは使用感について、

フィット感はとても良い部類です。小振りで丸っこい形状の本体は耳当たりも良く耳穴にすっぽりと納まります。大体の方の耳に収まるサイズ感かと思います。そして Westone 付属のケーブルは柔らかいフック状に被膜が形状記憶されており耳掛けも SHURE 純正など針金の入ったものに比べて楽ですね。ケーブル自体はツイストタイプで細く絡まり難く軽量で使い易いです。ケーブル分岐もシンプルでWのロゴが可愛らしいですね。

デザイン含め全体的にシンプルで使い易さに重きが置かれている印象です。イヤホン本体がとても軽量なので収納や取り出し時に落下させてしまわない様に注意した方が良いでしょう。

イヤーピースですが、個人的にもう気持ち分高域も鳴って欲しいと言う事で Spinfitの細軸タイプ を使っています。結果として音も含めフィット感も向上して良く合う印象です。

 

【音質について】

※上の表は音の量感を表したグラフで、高いほど高音質と言う訳ではないのでご注意下さい。


環境はWalkman NW-A106直挿しです。

【低域】

BAのみにしては量感十分でウォームながら僅かにエッジも感じられるサウンドですね。重みと解像感のバランスが良い印象を受けました。僅かに中域をマスクするため気になる方はあまりお勧め出来ないかも知れません。


【中域】

中低域に僅かに籠り感が有る様に思います。しかしこれが暑苦しさの様なものを生み、ボーカルに生々しさ(暑苦しさ)を与えている様にもとれます。ある種ボーカルホンでもあると個人的に思います。量感は低域の次にあり多少の籠りを気にさせない力強くもナチュラルな出音です。


【高域】

サラサラとした印象で伸びや煌めきはそこそこですが解像感が低いわけではありません。Westoneらしい刺さりや刺激の少ない「マイルド」な感触です。


【全体】

解像感は3BA機種では1世代前を感じさせません。しかし刺激的な部分は抑えられておりWesoneらしいマイルドなサウンドは長時間でも疲れる事無く音楽に浸らせてくれます。3WAYながら各帯域の繋がりも比較的自然で聴けば聴くほどそのサウンドが癖になる様なスルメ系サウンドに思いました。

若干低域寄りのサウンドの為、中高域を重視したい方には向きませんね。

 

【感想とか】

レビューするにあたって再度聴き込んでみましたがWestoneサウンドは流石ですね…マイルドでウォーミーながら解像感も両立出来ている所にチューニングの妙を感じさせられました。好みの音は価格に依らない事を改めて認識する事が出来ました。


そういえば2017年にリデザインモデルが出ましたね。耐久性やリケーブルの幅の広さを踏まえて今はこちらを購入する方が良いでしょう。私も一度だけ試聴しましたがこちらのモデルの方が僅かにチューニングにも見直しが図られており、中高域の明瞭感も増しておりより万能型なサウンドになったと感じられました。こっちのモデルも気になる今日この頃です。


ともかくウォームながら解像感も欲しい欲張りさんにはぜひ一度聴いて貰いたいイヤホンですね!

 

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