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  • No.44

【レビュー】新機構にイヤホンの未来を見る。 Revols


どうも、No.44です。

私事ですが後ちょっとで資格試験なのにこんな記事を書いています。ま、まぁガチれば余裕です…(遠い目)

更に間もなくレンタルバイクを用いての耐久レースに参加する事になってしまいました。

果たして私はこれからどうなってしまうのでしょうか。

それは置いておいて、今回は私がクラウドファンディングに出資するきっかけとなった思い入れのある一品のレビューとなります。

 

こちらのプロジェクトの初出は Kickstarter なのですが、私が出資するタイミングが少し遅れてしまったため後発の Indiegogo で出資しました。出資価格は $225イヤホンとしては比較的高額な部類ですが、その革新的な機能・内容に惹かれて当時の私は出資してしまった訳なのです。

それは、世界初の誰の耳にでも形状を変形させてフィットする、1分で固まるモールディングチップ採用である事。

特別に配合されたナノコンポジットジェルと人間工学に基づいたチップが耳の形状に合わせて変形してくれるので、その人にばっちりフィットするイヤーチップが完成する訳ですね。耳型を採って作成する カスタムIEM と同様の事をユニバーサル方式で再現しようという試みに私の心はビビッと惹かれたのです。

そしてもう一つが、ONKYOの音響エンジニアと提携して音のチューニングが行われているという事です。自分の今までの記事でもちょこっとONKYOの完全ワイヤレスイヤホンが出ましたが、接続性・スペック諸々はともかく音だけは良かった訳です。 ONKYO が関わるという事で音に関しても中々期待できるのではと期待が膨らみました。⇒プレスリリース

まぁ、出資が2年半以上前(2016/1月)ですっかり頭の片隅に圧縮されて、忘れかけていた頃に届いたのでちょっと懐かしい気持ちになりました。

(twitterだと三年越しと書いてますが、2年半が正解です。)

ちまちまメールで進捗が届いていたので完全に忘れる事は無かったんですけどね。

因みに日本語での簡単な概要やスペックについては rakunew に記載されています。⇒Revols|たったの60秒で硬化し耳にジャストフィットするワイヤレスイヤホン「レボルズ」

 

【付属品・外観について】

それでは、実際に開封の方を行っていきたいと思います。箱の前面と裏面はこんな感じです。

黒基調のシンプルな構成で、裏側に簡単な概要説明が載っていますね。

因みにイヤホン本体と同色のスポーツ用シリコンカバー(SPORTS SKINS)の他に4色のカバーが付属していました。

箱が二重になっているので慎重に開けると Revols 本体がお目見えします。

フラットかつシンプルなデザインにワンポイントのシルバーが映えますね。金属部分はヘアライン加工がされており高級感も感じられます。

イヤホン左側のロゴ部分に小さく穴が開いており、ここから外音を取り込んでいるかと思われます。

重量は片側約14gと重くは無いのですが、モールディングチップ以外は殆ど耳からはみ出てしまう為ちょっとフランケン化してしまいますね。

パッケージングも中々考えられていますね。上から順に

  • イヤホン本体&ケーブル類

  • イヤーモールドチップ(大小1ペアずつ)

  • バッテリーパック

  • 付属品類(充電ケーブル・ケーブルクリップ&スライダー・収納ポーチ・注意説明書)

とそれぞれ小分けされて入っています。それらを抑える蓋の裏側には鏡がついており、イヤーモールドチップを装着した際の確認が楽になるという親切設計。因みに注意説明書の表紙にはでかでかと logitech の文字が。これは代理店は logitech が担当するのでしょうか…?

因みにプロジェクトページに記載されている初期のパッケージ内容は以下の通りとなっていますが、

実際は⑦の充電ケースは付属せず実際は布製の収納ポーチに置き換わっています。ここはちょっと残念な所。

 

【カスタムチップ作成】

それではこのイヤホンの醍醐味とも言えるカスタムチップ作成に移りましょう。作成において、スマホとイヤホンをペアリングしてアプリで連動させて行います。作成の大まかな流れはこの様な感じです。(基本的に英語の説明ですが図や動画説明がある為、初めてでも何となく分かるかと思います)

①バッテリーパック接続

②モールディングチップ選び&フィッティング

 パッケージに付いている鏡等でちゃんとフィットしているか確認します。

③チップをイヤホンに接続

 基本的にイヤホンとチップが左右で赤青で分けられているので同じ色を合わせれば良いです。向きが正しければパチッとハマります。

④イヤホンを耳に装着

⑤モールディングチップ固定化

 固定化中は口の開閉や頭を動かさない様にしましょう。

 アプリだと指一本でイヤホンを押さえていますが2本指で摘まむ様に押さえた方がずれ難くて良いかも。

※一回固定化するとチップをイヤホンから取り外すのが簡単ではないので、フィッティングは気合を入れて行う方が良いと思います。

実際のアプリでは注意や入念な説明を挟みつつ計8ステップでカスタムチップの作成を行います。チップの固定化中はチップがホッカイロ並みに熱くなるためかなり新鮮な経験が出来るかと思います。固定化前はぶにょぶにょしていたチップがぐにぐにした感触に変わるのは中々新鮮ですよ。

 

【使用感について】

カスタムチップ固定化後のフィット感や遮音性は抜群の一言で、カスタムIEM程とまでは行きませんが一般的なイヤホンはまず相手になりません。走ったり振り向いたりしても余程強引に引っ張られたりしない限りズレたり外れたりする事は無いです。固定化後でもある程度は弾力を持っておりぐにぐにと曲がる為装着中に耳が痛くなったりする事もありませんでした。着け外しのストレスも カスタムIEM 程ではありません。

ケーブルの出る位置をベゼル部分を回転させて自由に変えられるという説明がプロジェクトにありましたが、製品化に伴ってこの機能は省略されたみたいですね。Shure掛けが出来ないのは結構残念です。

また、充電コネクタ周りの造りがちょっと残念に感じました。プロジェクトイメージでは横から差し込む様に取り付けているのですが、

実際は上からはめ込むタイプで結構がっちりはまってしまうので取り出し難くなっています。構造的に上のGIF画像の様に装着は出来なくなっています。着け外しの度にコネクタ周りのケーブルに負荷が掛かってしまうのでいきなり断線してしまわないか不安になります。初めは戸惑うかも知れませんが、ゆっくりやるよりかは勢いよく一瞬でパチッと外した方が良いかと思います。後、こんなに小さくないですね。実際は画像よりも一回り以上大きくなっています。上の画像と実物画像の親指の大きさの差を比べると分かり易いです。歩きながらの使用というよりも外出中に収納しながら充電する使用方法がベターかと。

 

【対応アプリについて】

iOS又はGoogle Playにて「Revols」と検索すると本イヤホンに対応するアプリをダウンロードする事が出来ます。

アプリ内機能は大きく分けて「Revols」「Equalizer」「Soundscape」「Sosial」の4機能が下部のタブで分けられています。

【Revols】

アプリを開いた際に最初に表示されるページはこちらになります。初回はカスタムチップ作成画面が表示されますが、一度作成した後は接続状態を確認出来る画面となっています。

【Equalizer】

5バンド(60,315,1000,3175,10000Hz)タイプのイコライザーで音質を調整する事が出来ます。初期のフラット状態に加え5つのプリセットがあります。0.1dBの細かい単位で微調節する事ができ、自分用の設定を保存する事も可能です。

個人的には315と1000を少し下げ60と3175と10000を少し持ち上げてドンシャリ傾向にするのが好みです。また、一度設定すればペアリングが切れるまではアプリを閉じても効果が持続する仕様です。

【Soundscape(外音取り込み調節)】

1%単位で細かく外音取り込み割合を調節する事が出来ます。状況に合わせた4つのプリセットがあります。勿論取り込みながら音楽を聴く事も可能です。Bragi the DashLiberty + よりも取り込む音質が良く、ホワイトノイズの量も少なく抑えられているかと思います。アプリからしか調節出来ないので既定の取り込み割合に設定した後はイヤホンのボタンでON/OFF出来るともっと利便性は高まるのでは無いかと思います。(今後のアップデートで追加して欲しいところ)

【Social】

Facebookやtwitter、インスタなどの Revols 公式アカウントを表示する機能ですね。

【Settings】

アプリ画面右上の歯車を選択すると、オプション画面が表示されます。機能は

  • Edit Device Name:スマホ等のBluetooth設定画面で表示されるデバイス名を変更出来ます。

  • Customize Another Set of Tips:一度カスタムチップを作成した後に別のモールディングチップを取り付けて再度カスタムチップを作りたい際に使います。

  • Technical Specifications:イヤホンのドライパや周波数帯域等細かい仕様を確認出来ます。

  • Firmware Upgrade:ファームウェアのアップデートを行う事が出来ます。

他にも告知やイヤホン・付属品を購入出来るショップ、ヘルプ、カスタマーサポート等の機能があります。

 

【音質について】

※上の表は音の量感を表したグラフで、高いほど高音質と言う訳ではないのでご注意下さい。

【低域】

少し緩めでどっしりとした印象、重厚感のある音です。それに伴いエッジ感も甘めです。

ONKYOのサウンドチューニングなのか、はてさてカスタムチップによる遮音性や密封度の影響かサブベース等の沈み込みがしっかりと感じられノリの良い曲だと気持ちが良いです。

【中域】

膨らみがちな低域に若干マスクされてしまっており、僅かに籠りを感じる印象です。量感自体は少なすぎる訳でもなく必要十分ですがドラム隊やベースの強めな曲だとボーカルが少し弱く感じられるかも。明瞭感ももう少し欲しい所。

【高域】

BAドライバの音に慣れた方だと物足りなさを感じそうです。この帯域も低域に僅かにマスクされてしまっている印象です。頭打ち感は無く粒立ちも悪く無いのですが煌めき感や伸びが弱めです。マイルドで柔らかさのある高域とも表現出来そうです。

【全体的な印象】

解像感もそこそこにマイルドなピラミッド、壺型サウンドとでも言うべきでしょうかね。カスタムチップの効果で室内外構わず迫力ある低域を味わう事が出来ます。EDMとかTRAP好きには堪らない沈み込みたっぷりの低域ですね。個人的にはもうちょっと高域が目立って欲しいと感じました。因みにホワイトノイズは皆無です。

 

【感想とか】

音はスポーツ様や外出時など低域がマスクされ易い環境でもしっかり聴き取れるのはGoodです。アプリのイコライザーで個々の好みに微調整出来るので許容量もありますね。

仕様変更で充電ケースが無くなったりコネクタの着け外しが残念に感じられる点もありましたが、一番の目玉であるカスタムチップの作成は非常に面白いし、イヤホンの発展の一つの形なのではないかと思います。Revolsシリーズとして、これ一発で終わって欲しくないですね。もし完全ワイヤレス版とか出たら相当話題になると思います。

まだアメリカ以外での販売は開始されていませんが、今後徐々に販売国を増やしていくでしょうし、ONKYOも関わっていますし日本国内での販売もそう遠くないかと!

 

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