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【レビュー】STE Cable(Ag W16,Mix W16) 疑惑のサウンドは如何に?

更新日:2022年6月12日

どうも、No.44です。

今回はこちらのケーブルを入手しましたのでレビューしていきたいと思います。


少し前に著名レビュワーの方が紹介した事で話題に上がりました。低域が強調されるというケーブルと評判でしたね。


こちらは飯田ピアノのセールでかなりの格安で購入する事が出来ました。元値6万円もするケーブルが1万台に下がる&3つ買うと1番安い1つが無料になるクーポン付きという事で元々ちょっと気になっていた私は思わず注文してしまったのでした。やはり価格は正義…

しかし注文数が在庫数を上回ってしまいキャンセルが発生してしまうなど杜撰な管理体制から若干炎上案件になってしまった訳ですが私の元には無事商品が届きました。(この後また別な件で燃え上がる事になるのですがこちらは後述)


それでは本題に入っていきましょう。

 

【スペック】

◆Ag W16

  • 材質:7N Ag - Super NaLite

  • 導体 : 16 Wire

  • ハンダ : Cu 8% / Sn 92%

  • フォーンプラグ:4.4mm(金メッキOFC&OCC Plusオーディオジャック/チタンハウジング)、3.5mm / 2.5mm(金メッキ真鍮オーディオジャック/チタンハウジング)

  • イヤホンプラグ:MMCX / IEM 2-Pin

  • ケーブル長さ:約120cm

◆Mix W16

  • 材質: 7N Cu - Super NaLite、7N Ag - Super NaLite

  • 導体 : 16 Wire (Cu:4 / Ag:4)

  • ハンダ : Cu 5% / Sn 95%

  • フォーンプラグ:4.4mm(金メッキOFC&OCC Plusオーディオジャック/チタンハウジング)、3.5mm / 2.5mm(金メッキ真鍮オーディオジャック/チタンハウジング)

  • イヤホンプラグ:MMCX / IEM 2-Pin

  • ケーブル長さ:約120cm

◆疑惑

このスペックの中で曲者なのが線の材質で「7N Ag」とは何ぞや?という事なんですが、こちらは単純に銀線と言う訳では無く、7N銅線に銀コーティングを施したものの呼称みたいです。これでAg(銀)の名が付くから銀線だと予想されていた本ケーブルが有志の分解調査によって疑惑を生んだ訳ですね。疑惑はそれに留まらず、8芯モデルと16芯モデルの分岐後の芯数が変わらないという話も出てきました。Twitterでは公式アカウントが凍結されてしまう事も起こり今回のセールではある意味台風の目となってしまった STEケーブル なのでした。(現在は別アカウントにてその後の説明やフォローを行っているとの事)


買うモノモノが直後セールになったり終売したり今回みたいに炎上案件になったりと私は何か持っている気がしてならないこの頃です。しかし作られたケーブルに罪はないと思うので粛々とレビューしていきます。

 

【外観・使用感について】

まず見た目についてですが、布巻きの黒スリーブと分岐後から線材そのものの色とツートンカラーになっておりお洒落な雰囲気が感じられます。STEケーブルの特徴とも言える所でしょう。プラグ部分はチタンハウジングが採用されており高級感があります。

ケーブルの編み込みも比較的丁寧です。

分岐後からの長さは64audio純正ケーブル比ですが少し短めに感じました。ケーブルスライダーがあるので自由に分岐の長さを調節する事が可能です。


取り回しですが、取り回しの良さはこのケーブルの長所と言って良いでしょう。16芯とあって太いのに凄くしっとりとした触り心地で非常に柔らかいです。巻き癖等も付きにくいです。重量は普通のケーブルに比べてやはりありますがその分耳から浮きにくくタッチノイズも軽減出来ています。


耳掛け部分は皮膜でフック状に固定されており、装着感も良好です。ケーブルの重量とバランスしておりイヤホン自体の装着感も向上(より密着した様に感じられる)した様に感じられました。

 

【音質について】

環境はHiby R5のバランス接続になります。


【64Audio U12t:純正→Ag W16】

最初に感じたのが低域の変化で純正に比べ、低域の量感・押し出しが強くなり濃くてまろやかなサウンドに。中高域は大きく変化は無いもののバランスを崩さず自然にブラッシュアップされた印象を受けました。元々スッキリ系なサウンドが肉感ある低音を鳴らす様になりしっかりと土台を構えた音に変化しました。


【64Audio U8:純正→Ag W16】

純正では優しくも雄大に感じられた低域が押し出し強くパワフルかつマッシヴになり欲しかったU8サウンドが来てくれました。中高域もググっと前に出てきました。


【64Audio N8:Obsidian→Ag W16】

U12tやU8程の大きな変化は無いもののやはり低域の量感と圧が強調されたのが第一印象です。少し音が濃すぎるのでObsidianのままの方が丁度良い塩梅に感じました。低音機種とは余り相性が良くない様に思います。


【CampfireAudio Andromeda SE Gold:純正→Mix W16】

こちらもAg W16同様に低域の量感が増して音に深みが付加された印象。中高域の煌めき感が増してまるで本来の銀河の輝きを取り戻したかのようでした。元々平面的だったサウンドに力強さと立体感が加わった様に感じられました。


【全体】

AgとMixに共通して言えるのは低域の量感と押しの強さが強調される点ですね。サウンドステージは若干狭まり音が近くなった様に感じました。これは臨場感の向上に一役買ってくれていると思います。Ag W16と単純比較は出来ませんがMix W16の方が味付け少なく素直に音をブラッシュアップしてくれる様に感じました。Agは味付け強めですね。

元から低音の強い機種との相性は余り良くない様に感じました。中高域にはある程度満足してて低域にあともうちょっとパンチが欲しいなという時にこのケーブルが良い様に思います。


【豆知識】

ちなみにTwitter情報ですがリケーブルによって低域が伸びた・量感が増えたと感じるのは高域が犠牲になって相対的に増えたと感じるだけみたいですね。これは線材の純度が低いからとの事。質の良いケーブルは基本は中高域を向上させるって事ですね。

しかしそれで好みの音になるって事もある訳ですからオーディオって分からないですねぇ。

 

サウンドステージ(音場)は余り広くなく近くで鳴ってくれるイヤホンが好きなんだとつい最近気づいた私としては音が近くなり迫力も増してくれるこのケーブルは好みどストライクでした。


このサウンドが1万ちょっとで手に入るなら十分アリだと思います。


色々と疑惑もあり素直に喜べない着弾となりましたが、デザインも音も使用感(あと値段)も気に入っているので逆風に負けずに使い続けていこうと思います。


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