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  • No.44

【レビュー】64audio U4 初代Uシリーズの隠れ低音番長。SEとの違いは…?

更新日:2021年10月29日

どうも、のんよしです。

今回はこちらのイヤホンを購入しましたのでレビューを行いたいと思います。


はい、Westoneに続いてお気に入りのメーカー64AudioからはU4になります。初代ユニバーサルシリーズのAPEXモジュール版ですね。某メ●カリで未開封品があったので手を出してしまいました。


Uシリーズは登場した当時から試聴に行った覚えがありどの機種も完成度の高いサウンドだった覚えがあります。その中でもU4は低音の量感ががっしりとしておりそれでいて抜けの悪さもない不思議サウンドだった覚えがあり強く印象に残っていました。以前から私が所有しているU4-SEがあるのですがそちらとの比較も行っていきたいと思います。


過去に行ったU4-SEのレビュー記事はこちらからどうぞ。

それでは本題に入っていきましょう。

 

【スペック】

  • ドライバー構成:BA型 4ドライバー(Low x2,Mid x1,High x1)3WAY方式

  • インピーダンス:25Ω

  • 周波数特性:16Hz-20kHz

  • 感度:118dB


【使用感】

  • 感度:音量は比較的取りやすい部類です。

  • フィット感:イヤホン本体は小振りで軽量です。64audioの現行ユニバーサルイヤホンは微妙に私の耳にはフィットしないのですが初代シリーズは何故かフィットします。多分イヤホン本体の材質から来る重量の違いによるものかと思っています(現行はアルミ筐体)。どうしてもフィットしない方はフォームタイプのイヤーピースを使用すると良いでしょう。

  • メンテ:音導管の形状がピザを4つに割った様な形状のため、角ばった部分などにクリーニングツールだけでは取り除きにくい汚れが付着してしまう可能性があります。イヤーピースを音導管よりも若干前に配置する事で抑制する事が可能です。エアダスターを使用するのもアリですね。

  • その他:純正ケーブルは針金タイプです。柔らかいですが若干癖が残りやすいケーブルですね。使い込む事で徐々に馴染んでくるかと思われます。

 

【音質について】

※上の表は音の量感を表したグラフで、高いほど高音質と言う訳ではないのでご注意下さい。環境はHiby R5直接続です。


【低域】

BA2基から繰り出される低音はふくよかかつパワフルです。ベース音をしっかりと拾い曲全体を包み込むような感覚があります。量感は多いですが解像感はあります(不思議)。音圧は量感の割に少な目で面でぶわっと包み込まれる印象で耳への負担はそこまでありません、ここはAPEX機構の効果が活きているものと思います。低音の空気感の表現力に長けています。


【中域】

低域と僅かに被っている感じはありますがボーカルは近く、しっかり明瞭に感じられます。かえって帯域の繋がりが滑らかに感じられるかも知れません。ドライな鳴りですが角が丸く声に柔らかさを感じられますね。量感は低域に比べると若干少な目です。歯擦音など刺さりが気になる事はありませんでした。


【高域】

他の帯域と比べると若干少なく感じられますが他の主張が激しいだけで埋もれておらず、しっかりと明瞭感を感じられます。突き抜ける様な煌めきや響きはありませんがドライで粒立ちが感じられます。ベースの無いパートでこんな繊細に中高域を鳴らしていたのかとハッとさせられます。


【全体】

バランスだけで見れば低>中>高のピラミッド型ですが、低音の主張が強いながらも圧迫感が少ないため非常に聴きやすいサウンドに仕上がっている様に感じました。低域が全体を支えて中高域のエッセンスが加わり一つの音になる絶妙なバランスです。全体の音はカラッとドライで淡々と鳴らすので艶感を求める方には合わないかも知れません。また解像感は高いながら耳障りになる様な音は無く長時間の音楽鑑賞にも適しています。

【U4-SEと比較】

一聴して分かるのはSEの方がパーカッション類の粒立ちの良さが際立つ印象です。ボーカルは更にエッジが立って他の帯域に邪魔されず明瞭に、柔らかめだった低域が量感控えめにソリッドになりクール系な音作りになった様に思います。音にメリハリが出たというか全く別物に仕上がっていますね。しっかりとした土台の柔らかいサウンドがU4、シャープな中高域が気持ち良いのがU4-SEな印象です。

ちなみに筐体での違いはシェルのカラーの他に音導管の本数も違います。U4は4ボア、U4-SEは2ボアとなっています。まず音導管の形状の所から音作りの設計が違う事が分かります。

先日レビューしたUM pro50と30の関係性に近いものを感じます。どちらも甲乙つけがたいですね。

 

U4かU4-SEどっちが好きかと言われると、低域に浸りたいならU4、スッキリ爽快気分になりたいならU4-SEとなりどちらか一方なんて選べません!すみません。

ちなみに初代シリーズの表低音番長はU8になります。U4以上に濃くて重い低音…BA型で低音を求める異端者にはぴったりな一機です。問題は生産完了でいつ中古市場に出回るか分からない所ですね。見つけたら私も手が出てしまうかも知れません。


やってしまいました。

また初代シリーズみたいに手頃な価格で入手出来るユニバーサルイヤホンが出てきてくれると嬉しいですね。最近だとU6tとまだ比較的入手しやすい価格帯のものが出たのでカスタムのラインナップ的にA4tからU4tが出てくるとか期待してしまいます。A4tの試聴機は私も聴いた事がありますがこの子も中々に低音番長の素質を持つイヤモニだと思いました。上位モデルだけでなく是非下位ラインナップも聴いてみる事をおすすめします。お財布にもまだ優しいですよ…!


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