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どうも、のんよしです。
今回はこちらのイヤホンを入手しましたのでレビューを行っていきたいと思います。
EMPIRE EARS HERMES-VI
実は別件でeイヤホンの方に来たのですがそこでアウトレット品として並んでいるのを見掛け、試聴してみた所ビビッと来てしまったので購入してしまいました。元値が約8万円で購入が21000円と70%以上OFFされております。後にCIEMの当時価格を調べると訳15万円。ちなみに今は生産終了してしまっています。「今は手に入らない」「カスタムの試聴機でユニバーサル版は存在せず希少」「アバロンシェルのフェイスプレートがイカす」と言った理由もあり、これは買わない手は無かったですはい。読み方はヘルメス、エルメス等ありますがWikiではヘルメスと記載があるのでそちらで呼ぶ事にしています。
ヘルメス神はギリシャ神話に登場する神の一人でEMPIRE EARSは当初神々の名前を持つイヤホンを作っていました。何と中二的な…ヘルメスにまつわる神話自体も結構面白いので良い時間潰しになりますよ。(肩書多すぎィってなります)
スペックについては…今はもうeイヤホンのサイトにさえ記載が無いんですよね。とりあえず下記記事で分かった事について記載します。
【スペック】
ドライバー構成：低域×2/中域×2/高域×2/計6BA 3WAY構成
インピーダンス：17Ω
周波数帯域：40 Hz – 18 kHz
低中高と2/2/2の構成で見る分にはバランスの良さそうな印象です。
【使用感等】
元々試聴機なだけあり本体のみの販売でケーブルとイヤピ等は自前で用意する必要がありました。私は予備として残していたNobleAudioの純正ケーブルとイヤピはFinalのEタイプを装着しています。
また試聴機なのでじっくりと見てみると左右でシェルのサイズ(厚み?)に微妙に差異があります。フィット感には影響しないので私的にはヨシです。
【音質について】
※上の表は音の量感を表したグラフで、高いほど高音質と言う訳ではないのでご注意下さい。環境はWalkman A100直接続です。
【低域】
圧など空気感は余り感じられませんが、音に芯がしっかりあり必要分を慣らしてくれる印象です。エッジ感はそこまで強くせず程よく広がりを持たせつつ解像感を出しておりあくまでも自然です。でしゃばらない良い低域です。
【中域】
特にボーカルを瑞々しく表現してくれており透明感を感じられます。特に女性Voや高域の得意な男性Voとの相性は非常に良いものです。ボーカルの位置を明確に感じ取れます。量感は他帯域と比べ若干多い様に感じられます。人や曲によってはボーカルやメロディが近過ぎてやかましく感じてしまうかも知れません。
【高域】
中域の次に量感のある帯域で、パーカッション類の鳴りについては閉塞感の少ない自然な伸びを感じられる印象でした。刺激感は少な目でドライ。
【全体】
全帯域のバランスは整っておりますが若干ボーカルなどの中域の量感が多目な弱カマボコ型バランスと思いました。各楽器の位置が分かりやすく(定位がはっきりしている)頭の周囲を包む様にサウンドステージを感じるのもこのイヤホンの魅力の一つですね。EMPIRE EARSのイヤホンの音作りに共通する点としてサウンドステージの表現の低域自体は控えめでグルーヴ感を感じたい方には少し物足りないかも。低域よりもボーカルやメロディと言った中高域の響きを聴きたい方に向いているかと思います。現に私にとってのボーカルホンと化しています。音に包まれる感覚も中々気持ちの良いものです。
この音質で2万円なら非常に良い買い物をしたと思います。一つだけ心残りなのが一緒に陳列されていたEMPIRE EARSのAPOLLO-Xと最後まで迷ってもう一度確かめようと帰り際に試聴しようとしたら売り切れてしまっていた事ですね。APOLLO-Xはサウンドステージが広く立体感ある鳴り方だったのでかなりHERMES-VIと迷いました。これが運命なのだと思い、これからも使っていきたいと思います。
あと最初に「別件」と言っていましたね。その答えはいつか分かります。
最後まで閲覧頂きありがとうございました。
