【レビュー】SONY WF-1000XM4 総合性能高いノイキャンTWSのド定番
- No.44
- 2022年4月8日
- 読了時間: 7分
更新日:2022年4月9日
どうも、のんよしです。
今回はこちらのイヤホンをレビューしていきたいと思います。

購入はeイヤホンさんで新品一発、約33000円で決めました。TWSはバッテリーを積んでおり生ものな印象があるので品質を考えるとやはり新品で購入するのが無難だと個人的に思います。買った直後にセールがあったりと間の悪いタイミングで購入してしまいましたが後述の通り非常に満足度の高い買い物であったと言えるでしょう。
これか Airpods Pro かで迷っていたのですが、日常使用な端末がiPhoneでは無かったことと迫力あるサウンド、仕様上のバッテリー持ちが良さそうだったのでこちらにしました。
それでは本題に入っていきましょう。
【スペック】※公式より引用
◆ヘッドホン部
型式:密閉, ダイナミック
ドライバーユニット:6 mm
マグネット:高磁力ネオジウムマグネット
質量:約7.3 g x2
◆ヘッドホン部(その他)
電源:Li-ion
充電時間:約1.5時間
充電方法:USB充電(ケース使用)、ワイヤレス充電(ケース使用)
電池持続時間(連続音声再生時間):最大8時間(NCオン) / 最大12時間(NCオフ)
電池持続時間(連続通話時間):最大5.5時間(NCオン) / 最大6.0時間(NCオフ)
◆マイクロホン部
型式:MEMS
指向特性:全指向性
◆Bluetooth
通信方式:Bluetooth標準規格 Ver.5.2
出力:Bluetooth標準規格 Power Class 1
最大通信距離:10m
使用周波数帯域:2.4GHz帯(2.4000GHz-2.4835GHz)
対応Bluetoothプロファイル:A2DP, AVRCP, HFP, HSP
対応コーデック:SBC, AAC, LDAC
対応コンテンツ保護:SCMS-T
伝送帯域(A2DP):20Hz-20,000Hz(44.1kHz sampling) 20Hz-40,000Hz(LDAC 96kHz sampling 990kbps)
対応コーデックにLDACが加わりました。XM3から進歩してますね!
【使用感】
フィット感:前作の WF-1000XM3 と比べて筐体は非常にコンパクトになっており、フィット感が向上した様に感じられます。イヤーピースと耳の一部で支える形になるのでイヤピ選びは重要かと思います。XM3より耳の内側に収まる様になり出っ張らなくなった分重心が内側に寄り、よりずり落ちににくくなったのが大きいでしょう。見栄えもフランケンみたいにならず良い塩梅です。

イヤピ:純正だとシリコンとウレタンの丁度中間の様な性能のノイズアイソレーションイヤーピースが付いてくるのですが装着時に毎度指で潰して装着するのが手間だったので eProの Horn-Shaped Tips、TWS用を採用しています。フィット感は良好で軽い装着感です。
ケース:マグネットが内蔵されており、パチッと収納出来るのは良いのですが若干磁力が強いのか取り出す時に指が乾燥していると、サラサラとした筐体がつるりと滑って取り出しにくく感じる時がありました。落ち着いて両手で取り出せばそこまで困る事は無いかと思いますがちょっと気になった点です。サイズは先代XM3と比べてかなりコンパクトになっており鞄やポケットに気軽に放り込めるサイズ感です。ケースを落下させて傷が入ったりしない様にTPP製カバーを装着しました。それでもコンパクトで鞄のスペースを取らないのは良いですね。
バッテリー:実使用でのバッテリー持ちが非常に良いです。片道3時間の移動の際に使用したのですがバッテリーは40%以上の残量が残っておりまだまだ使い倒せる余裕が残っていました。夜行バスのお供にでもしない限り使い切れる気がしません。これはノイキャンとDSEE(アップサンプリング機能)をOFFにしているのもありそうですね。両方併用してようやく自分の環境で使い切れる目途が立つレベルでしょうか。

操作感や接続性:タッチ操作にきびきびと反応してくれます。1タップごとにタッチ音が鳴ってくれるので操作ミスも起こりにくい印象です。また、接続性は良好です。スマホ等親機をズボンポケットに入れて遮蔽物の少ない外を歩いていても途切れたり等はありませんでした。
ノイズキャンセリング機能:XM3よりも明確にカットしてくれている印象を受けました。NC使用中の耳への圧迫感は僅かに残っていますがかなり自然です。低音ノイズのキャンセリング性能が高い印象でバスや車、電車など公共交通機関でのロードノイズをかなりカットしてくれていました。しかし風切り音等は誤魔化し切れないみたいでどちらかというと屋内での運用に向いている様に感じます。
外音取り込み機能:TWSによってはホワイトノイズ乗りまくりの聞こえりゃいいだろ仕様なものがあったりするのですが、XM4の取り込みは結構自然で日常会話も難なくこなせるレベルに仕上がっています。しかしレジのピッて音やある周波数の高い音を自動的に遮断する仕様になっているので使用環境によってはちょっと注意が必要かも。
拡張性:専用のアプリで機能やサウンドのカスタマイズが可能です。内蔵メモリで記録してくれるので一度アプリで設定すれば以降他の音楽ストリーミングアプリ等でも同様の操作が適用されます。アプリの操作も比較的直感的に操作できEarStudioみたいにあれもこれも弄りまくれるって訳ではありません。個人的に欲しい機能が「音楽を停止すると外音取り込みモードに自動で切り替わる機能」ですね。かつて所持していたTWS、 Bragi The Dash では採用されており切り替わりが非常にスムーズかつ簡潔で使い勝手が良かった思い出があります。専用アプリのアプデで様々な機能が追加されていく中、この機能も十分実装可能なのではないかと内心思っています。
メンテ:比較的凹凸が少なくデザインされており、汚れてもウェットティッシュなどで気軽に手入れ出来ます。さらさらとした触り心地の筐体はタッチセンサー部以外は若干皮脂の付着が目立ちやすい様に感じます。
【音質について】

※上の表は音の量感を表したグラフで、高いほど高音質と言う訳ではないのでご注意下さい。環境は Google Pixel4a(LDAC接続)、NC OFF、DSEE Extreme OFFとなります。
【低域】
ベースの沈み込みはそこそこに、柔らかくも輪郭をしっかり感じられる、程よくふくよかなサウンドです。他の帯域を邪魔する様な下品さはありません。強調感や圧は少な目で圧迫感の少ない印象、サウンドステージはそこそこの広さです。
【中域】
ボーカルのエッジがしっかりと立っており、瑞々しさや明瞭感、メリハリを感じられます。メリハリはありつつも程々の距離感で他の帯域と調和したニュートラルでバランスの良い印象を受けます。歯擦音など刺さりは気になるちょっと前で抑えられており歯切れよさを感じさせてくれる絶妙なチューニングです。特に女性ボーカルやハイトーンボイスと相性が良い様に感じました。
【高域】
シンバルやハイハット等が他の帯域に押し負ける事無くアタック感がありしっかりと前に出てきています、チキチキ・チリチリと若干金属的で小気味よく鳴ってくれます。刺さりや強調感は無くドライな鳴り方で残響は少なめ。BTイヤホンでよくある頭打ち感・抜けの悪さも余り感じませんでした。
【全体】
EQなど弄っていない素の状態は癖が無く、若干低音を盛ったフラットに近い印象で全体の繋がりがマイルドなサウンドに仕上がっています。中高域はソニーらしい解像感というかメリハリを感じられる作りですね。解像感は高過ぎず、しかし低過ぎずのストレスを感じない塩梅でバランスされています。素のサウンドがバランス良いのでEQで自分好みに弄る楽しみ、余裕を残してくれている様に感じました。
XM3よりもより中高域が明瞭になり性能の向上を感じられます。よりフラットになった印象。

アップスケーリング機能であるDSEE Extremeですが、自分の駄耳&使用環境ではそこまで明確な違いは分からなかったのでバッテリー持ちの事を考えてOFFにしています。中高域の繊細さに影響してくるとの情報を耳にしたくらいです。
前述の通りこのイヤホンはアプリでEQの設定を保持出来るので自分好みのサウンドを作り出す事が可能です。上記の素の状態のサウンドが余り気に入らなくてもEQで弄ってしまえば幅広く音質調整可能なので音質レビューはさっと見る程度で良いと思います。個人的には外での使用だとちょっと低音が軽いかなと感じたので、CLEAR BASSを+6くらい足して低音を盛ってあげると臨場感・迫力が増してかなり好みな音になってくれました。もちろんもっと細かく突き詰めることも可能です。ネット上に様々な方のEQレシピが転がっているのでそれらを試して模索してみるのもアリですね!
バッテリー持ちが良くて高性能なノイズキャンセリング機能搭載でSONY製品のファンであれば TWSイヤホン はとりあえずこれにしておけば後悔する事はまず無いでしょう!スペック含め実使用の感覚としても総合性能が高くまとまっており非常にバランスの取れた製品です。

このイヤホンはセール価格じゃなくても後悔しない良い買い物が出来たと思います。発売から暫く経過していますが未だにトップクラスの素性の良さを持ち合わせているので気になる方は気になる内に買ってしまいましょう!更に上の音質を目指すとなると明確に変わってくるのは Noble Audio の FALCON PRO や FoKus PRO 辺りだと思うのでそこはお財布と耳に相談ですね!
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