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  • No.44

【レビュー】SONY XBA-H3 ハイブリッドな元気っ子

どうも、のんよしです。

今回はこちらのイヤホンを入手しましたのでレビューしていきたいと思います。


昔店頭で試聴した時ハイブリッドらしい元気な音だなって印象があったのでちょっと気になっていたんですよね。後はあの特徴的なデザイン、DDとBAががっつり入っているぞ!と主張する形状はイヤホン好きとしてはそそられるものがあります。細々とやっているステッカーの売上もちょっとあったしタイミングが良いと中古で8000円程で購入しちゃいました。発売当初は38000円もする高級なイヤホンがこれだけ値下がりするのに時の流れを感じるこの頃です。


後継機の XBA-A3 のレビューも行っていますので興味があればこちらもご参照下さい。

それでは本題に入っていきましょう。

 

【スペック】

  • ドライバー構成:ハイブリッド3WAYクロスオーバー(16㎜ダイナミック(低域)+2基BAドライバ(中高域))

  • インピーダンス:40Ω

  • 周波数特性:3-40kHz

  • 感度:107dB

ソニーがハイレゾを謳い出しだのって確かこのイヤホンが出た辺りだった気がするんですよね。元祖ハイレゾ対応ホンだった気がします。


【使用感】

  • 感度:スペック上より低く感じ、音量を取ります。(平均40目盛りに対してH3は55目盛りで丁度良い塩梅)

  • フィット感:イヤホンの筐体ではなくイヤーピースとケーブルの二点で支えるのでイヤーピース選びが重要になってきます。イヤーピース次第な所が大きいです。とにかく耳からはみ出しますので重心も耳の外側に寄ってしまいフィット感自体はお世辞にも良いとは言えないですね。スポーツやランニングなど動きのある環境での使用には向いていないと思います。自分は final のEタイプのイヤーピースを装着しています。フィット感は純正の薄いシリコンより向上し低域が抜けなくなり量感が増した印象です。とりあえず困った時のEタイプ頼り。

  • メンテ:結構複雑な形状の筐体なのでちょっとクリーニングは面倒かも。

  • ケーブル:サラサラしたきしめん状で軽量、絡まり難く巻き癖も付きにくい印象です。耳掛けフック部分は形状記憶樹脂のテクノロートを採用されていますがフック部分が太く眼鏡を掛けている方は若干邪魔に感じてしまうかも知れません。

  • その他:耳掛け部分が太く、収納性は余り良いとは言えません。薄めのケースに収納するとなると毎回癖付けたフック部分を平らにしないといけないためちょっと手間に感じます。付属ケースも実用性には若干乏しい様に思います。ある程度厚みのあるケースに収納するのが良いかと思います。

 

【音質について】

※上の表は音の量感を表したグラフで、高いほど高音質と言う訳ではないのでご注意下さい。環境はHiby R5直接続です。


【低域】

優しく柔らかく、ダイナミックらしく余裕を持って雄大に低音を鳴らしてくれます音の輪郭、エッジ感は少し甘目ですが圧がやけに強かったり下品さだったりは無くまさしく元気な低音です。大径ダイナミックドライバの恩恵か空気感の表現が上手い印象です。イヤホンの形状からしっかりとフィットさせないと低音が抜けてしまい本来の魅力が感じられなくなってしまうため、イヤピ選びは重要です。低音に余裕があるので音空間は相応に広く感じられます。


【中域】

ドンシャリって言うとこの帯域がおざなりになってしまっているイメージがありがちですが、そこまで引っ込む事無く近からず遠からずの距離感で鳴らしてくれます。ボーカルは歯切れよさよりかは生々しさを感じられる若干ウェットかつナローレンジでまとまっている傾向。歯擦音等は刺さる事なく上手く抑えられておりこの帯域に関しては比較的変な癖もなく自然な印象です。


【高域】

シンバルやハイハット等金物の粒立ちがしっかりしておりメリハリ感じる明るい傾向です。人によってはちょっと粗さを感じるかも知れませんがこれが音楽を楽しく聴く上では良い意味でスパイスになってくれている印象を受けます。また、金属的な響き、残響感を若干感じられます。


【全体】

傾向は弱ドンシャリながら低域が支配的になっていたり高域が出しゃばり過ぎたりせずバランスを破綻させる事なく上手く納めている印象です。後継機の XBA-A3 と比べるとA3はドンシャリ傾向を更に落ち着かせてバランス良く優等生に仕上がっている印象で、H3は中高域がより明るくハイブリッドらしい元気な印象を受けます。全体的な音の完成度としてはやはりA3に軍配が上がるのですが、音楽を楽しく聴くという点ではH3も負けておらずポテンシャルを感じられました解像感はカリカリにチューニングされている訳では無いのですがSONYらしいメリハリあるサウンドが楽しくとても魅力的です。エレクトロな楽曲との相性ばっちりです。そのサウンドは聴いているこっちまで元気を貰えます。

正直記憶の中でのH3よりも実際に聴いてみると比較的落ち着いたバランスの良いサウンドで驚きました。(個人的には十分優等生って言えそうなレベル)

 

思い返すと私結構XBAシリーズ買っているんですよね。XBA-H1から始まりXBA-A2、A3と来て今回のH3となります。一番好みなサウンドはH3ですね。ハイブリッドらしい元気な音が癖になります。


今になって入手して聴いてみても全然聴き劣りしない音楽を楽しく聴かせてくれる魅力あるイヤホンですね。 XBA-A3 より好みなサウンドかも知れません。かつてのフラグシップって今改めて聴いても楽しいものです。今ならメルカリやヤフオクなど中古でかなり安く入手出来るイヤホンなので興味のある方は早い内に入手してしまった方が良いですよ!


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どうも。 タイトルの通り、去年3月頃よりブログをWixからはてなに変更してレビュー記事などを書いております。 今後の記事更新は新ブログの方で行っていきますのでお見知りおき頂ければ幸いです。

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