【レビュー】Westone UM pro50 暖かみあるモニターサウンド
- No.44
- 2021年8月24日
- 読了時間: 4分
どうも、のんよしです。
今回はこちらのイヤホンを購入しましたのでレビューしたいと思います。
Westone UM pro50(RedesignModel)

はい、私お気に入りのメーカーWestoneからはUM pro50になります。某イヤホン店の中古を3万円弱で入手しました。この価格で買えちゃうのは時代の流れなのでしょうか。意外と新品と中古価格の差が大きいのもこのメーカーに言える事かも知れません。
今までの Westone 製イヤホン達のレビューを以下に記載しますのでご参考下さい。
それでは本題に入っていきましょう。
【スペック】
ドライバー構成:BA型 5ドライバー3WAY方式
インピーダンス:45Ω
周波数特性:20Hz-20kHz
感度:115dB
ドライバーの振り分けは私の記憶ではLow1,Mid2,High2の構成だった覚えがあります。
【使用感】
感度:音量は比較的取りやすい部類です。
フィット感:イヤホン本体は非常に小振りでほとんどの方の耳にフィットする事でしょう。純正イヤーピースの数も多くぴったりの物を選べるかと思います。私の方はイヤーピースは純正のものから Spinfit に変更。より音がダイレクトに耳に届く様になったと思います。何より弾丸状の純正チップよりも耳にフィットするのです。半透けの赤い軸が見えるのがセクシー…。筐体自体は非常に軽量、ケーブルも癖付きケーブルで耳掛けしやすく余り癖も付きにくいので非常に使い易いです。
メンテ:付属のクリーニングツールを使えば大体の耳垢は除去出来るかと思います。
その他:Redesignモデルという事でコネクタ周りのクリアランスが広くなり、他社製リケーブルに変更する事も比較的容易です。筐体が樹脂製でステム部分が細い形状なため強い力が掛かると折れてしまう可能性があります。保管や持ち歩きにはちょっと注意が必要です。
【音質について】

※上の表は音の量感を表したグラフで、高いほど高音質と言う訳ではないのでご注意下さい。環境はHiby R5直接続です。
【低域】
BAは1基のみの振り分けですが大型のものを使っているからか量感十分で耳の下部から左右に広がっていく様なベースに音に包まれている様な感覚を覚えました。エッジ感は甘め、暖かみの感じられる低域で好みの別れる所です。ズドンと沈み込むレベルではありませんがBA型にしては良く出ている低音です。音圧は余りなく耳への負担もありません。
【中域】
ボーカルの音像がしっかり真ん中に配置されている印象を受けました。量感は高域と同じ位です。若干ですが低域にマスクされている様に感じました。これは中低域の繋がりを滑らかにする効果もあるため好みの別れる所です。ウェットな鳴りで爽快感・明瞭感は余りありませんがしっとりと声を表現してくれています。歯擦音など耳障りな音もありません。
【高域】
突き抜ける様な煌めき感や伸びは余り感じられません。人によってはここに僅かに籠り感を感じる方が居るかも知れません。量感としては必要十分に出ておりパーカッション類のアタック感等キモは押さえている感じです。
【全体】
暖かみあり安定感のある低域に繋がりの良い中高域と非常に綺麗に纏まっています。この纏まり感を分離感の悪さと取る方も居るかも知れませんが各音にフォーカスすると明瞭に鳴っている事が分かるかと思います。非常にマイルドかつ高解像、難しい2要素を上手く両立しているのがこのイヤホンでしょう。
UM pro30と比較すると30の方が音にメリハリがありボーカルが近くなった印象です。分かりやすく良い音(面白味のある音)なら30の方に分があります。より音に注視して分析的に聴きたいなら50が良いかと思います。どちらも甲乙つけ難い音なのですが50はまさにモニターライクな一品です。

長時間のモニター・音楽鑑賞にも応えられるサウンドは聴き込む程に良く感じるまさに Westone サウンドですね。何より本体が軽量でフィット感も最高なのが魅力的です。初心者におすすめする時私なら UMpro30 をおすすめするのですがドラマーやモニターとして使いたいなら50もありなのかなと思います。
Redesignでよりクリアになったシェルで中身が見えるのも個人的一押しポイントです。ヨドバシカメラ等家電量販店での取り扱いもあるので比較的試聴しやすいので興味がありましたら是非一度試聴してみて下さい。
って書いていたんですがそういえばUMproシリーズ、生産完了になっちゃったんですよね…!「PRO Xシリーズ」というものらしいです。まだまだ進化するこのシリーズ、期待が止まりません!そしてUMproシリーズの更なる値下がりにも期待!
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