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  • No.44

【レビュー】64AUDIO N8 伝説のベーシスト監修、低音好きの為の一品

更新日:2022年5月24日

どうも、のんよしです。


今回はこちらの イヤホン のレビューを行っていきたいと思います。


はい、こちら eイヤホン さんでオーダーしまして待つ事約3か月、焦れに焦れてようやく到着した カスタムIEM になります。

 

【採用技術など記載】

こちらサイトから引用したものを記載致します。

私たち 64 AUDIO と業界でも知らない人は少ない伝説的ベーシストである 「Nathan East(ネイザン ・ イースト)」 氏 と共同開発した彼のシグネチャーモデル 「N8(ネイト)」 は、 64 AUDIO が開発した他のカスタム IEM とは異なる、 彼の 魂が込められた特別なカスタム IEM です。 Nathan East 氏がこだわる 「これまでスタジオで聴いてきた生の音」 をこの N8 で実現させました。 Nathan East 氏が求めたサウンドを実現すべく、 N8 では 9mm 径のダイナミック型ドライバーを採用し ました。 このダイナミック型ドライバーが奏でる低域の質は、 量感とタイトさを両立させた、 彼が真に求めていたサウンドです。 そして中高域用に 8 基のバランドアーマチュア型ドライバーを搭載し、 N8 はハイブリッド型のカスタム IEM として完成しました。 聴いていてストレスを感じさせない、 心地よい N8 のアナログサウンドは、 これまで多くの人が探し求めていたサウンドの一つに 数えられることでしょう。

ネイザン・イースト って誰だろう?と思った方は是非こちらの方を見てみて下さい。洋楽好きなら一度は耳にしたことのあるアーティストに携わってきた事が分かります。

自分はこの記事で小田和正と関係のある事を知って驚いてます。

独自技術の集大成 「tia ドライバー」 を搭載
64 AUDIO が特許出願中の新技術 「tia(Tubeless In-ear Audio)テクノロジー」 は、 従来までのイヤホン設計 であるバランスド ・ アーマチュア型ドライバー(BA 型ドライバー)に音導管(サウンドチューブ)を使用し、 音導管を通して 音導孔から音を出すというイヤホン設計そのものを革新させる新技術です。 この tia テクノロジーは、 BA 型ドライバーに音 導管を使用することなく独自のチューブレス設計を採用することで、 ドライバーから発信される本来の音を直接、 あなたの耳 まで届けることを可能にします。 音導管を使用しないことで、 音導管内部で起こる音の共鳴問題やフィルター(ダンパー) を使用する事による音の減衰問題など、 本来ドライバーが持つ音を悪くさせる要素を排除することができます。 加えて大手 BAメーカーとの共同開発により完成した独自設計の tia ドライバーでは、BA型ドライバーの筐体一部を切り開いた(オープン) ことで、 密閉された BA 型ドライバーの筐体設計に内在する共振問題が排除することができ、 ドライバーが本来持つ、 より 正確で高解像度な音を得ることに成功しました。

画像にすると分かりやすいですね。

よく使われるBAドライバーがストローの筒状の部分から音が出るのにくらべて、

tiaドライバーは以下の様にオープンにしちゃった訳ですね。

シングルボア ・ デザイン
音の出口となる音導孔を 「1 つ」 の大口径音導孔にする設計(シングルボア・デザイン)は、 音導管(サウンドチューブ) による音の共鳴を排除できるチューブレス設計を可能にし、 独自設計の tia ドライバーのポテンシャルを最大限に引き出しま す。 また大口径の音導孔は、それ自体が音響形成チャンバー(アコースティック・チャンバー)となり、より正確なサウンドチュー ニングを可能にします。

届いたCIEMを見てみるとよく分かります。先端部まで音導管が別々ではなく一本になって出てくる形状になっております。個人的にはこういった形状の方が耳垢清掃時にやりやすくて良いですね。

独自技術 「apex テクノロジー」
外耳道を小型のスピーカーで塞いだ際、 スピーカーは空気圧(音圧)を生成します。 この空気圧は、 耳の疲労を引き 起こしたり、 更には過度に鼓膜へ負担を掛ける事で難聴につながるリスクを引き起こします。 64 AUDIO が特許出願中の apex テクノロジー(Air Pressure Exchange)は、 そういった難聴リスクを抑える為に開発された技術であり、 外耳道 内にて密閉された空間で小型スピーカーが生成した空気圧を apex モジュールを介して緩和させます。 耳の疲労感を抑える 事により聴覚を保ち、 飛躍的に音質を向上させる最先端技術です。

これは 64AUDIO をご存じならお分かりの事でしょう。メーカーのイヤホンのいちキャラクターである APEXモジュール ですね。この機構にロマンを感じるが故に 64AUDIO ファンなのです。

独自技術 「LID(リニアインピーダンス ・ デザイン)」
64 AUDIO が特許出願中の新技術 「LID(Linear Impedance Design)」 は、 ハイレゾ対応 DAP やスマホ、 ポ タアンなど、 出力インピーダンスが異なるソース機器に接続しても、 IEM(インイヤーモニター)の音のバランスが影響を受けないように設計する新しい技術です。

APEXテクノロジーの陰に隠れがちですがこちらも中々に凄い技術です。

イヤホンはDAPやアンプの出力の影響を少なからず受けます。その影響でイヤホンの音のバランスが崩れてしまう事があるのですがこの技術は出来る限りその影響を受けない回路設計等を行っているのでしょうかね。出力やインピーダンスに関する情報は Sandal Audio さんがまとめて下さっているので興味があれば是非とも見てみて下さい。このレビューよりずっと実になると思います。

 

【スペック・使用感など】

  • ドライバー構成:Low x1,Mid x6,Mid/High x1,tia High x1 計9ドライバー4WAY方式

  • インピーダンス:6Ω

  • 周波数特性:10Hz-20kHz

  • 感度:105dB

ドライバー構成は低域をダイナミックドライバー、中高域をBAドライバーが担うハイブリッド型となっています。感度は若干低くDAP等の音量を取りますね。

ドライバーはこの様に配置されています。(写真1枚目上部の丸いドライバーがダイナミック型、シングルボアデザインで音導管が1本に集約されているのが分かります)

今回CIEMを作成するにあたって、耳型(インプレッション)を採取する時にきつ過ぎずゆる過ぎずの塩梅になる様に割り箸の薄くなる側を口に挟んで採取したのですが結果想定通りのフィット感になって非常に満足です。深く差し込む感じではなく、蓋をする様に浅めにフィットします。

APEXモジュールの交換は爪先で挟み、左右に捩じりながら引っ張ると簡単に取り外し出来ます。装着時も同様のやり方で大丈夫です。

 

【音質について】

※上の表は音の量感を表したグラフで、高いほど高音質と言う訳ではないのでご注意下さい。使用プレイヤーはWalkman A100です。APEXモジュールはM15です。


【低域】

量感はM15モジュールでも十分あります。M20モジュールだとプレイヤーによっては低音が若干クドく感じるかも知れません。聴き疲れの原因の一つである圧は少な目でタイトさも感じられますエッジが立つ感じは無く柔らか目にふわっと左右に広がるので相応にサウンドステージが広がる様に感じられます。ダイナミックらしい空気感もありつつしつこくない非常に不思議な空間表現がなされている様に思います。


【中域】

低域からの繋がりが滑らかです。若干ウェットな鳴りで特に男声ボーカルが映える印象でした。量感は6BAも割かれているだけあり低域とほぼ並んで前に出てきてくれます。ボーカルの熱さの中に透明感すら感じられる表現力がありますがモジュールによっては低域にマスクされがちに感じるかも知れません。


【高域】

チキチキと小気味よく鳴るというよりサラサラと音の粒が細かく繊細に鳴る印象です。全体で聴くと若干後ろで鳴る様に感じるかも知れませんが意識を高域に持って行くと籠りなくしっかり鳴らしてくれている事が分かります。ハイハットなどパーカッションの歯切れもドライで良いですね。煌き感は弱いです。


【全体】

バランスとしては若干低音寄りなピラミッド型では有りますが、これはベーシスト監修モデルなのである種仕方の無い所かと思います。また中高域の誇張なく自然に伸びる感じはN8の魅力の一つであると思います。 重さがあり、どしっと腰を据えたバランスで質の良いベースをしっかり追える密度のある濃い音です。それでいて聴き疲れない絶妙なバランスの一機でしょう。ちなみに試聴機に比べてより低音が出てきている様になった印象です。

 

64AUDIO 繋がりで Nio の方も試聴したのですが、N8実機は Nio を若干低音寄りにしたバランスに近い物を感じました。 Nio で低域の物足りなさを感じた際は N8 を検討するのも良いかも知れません。APEXモジュールはM15とM20の2種類が付属してくるのですが他のAPEXモジュールも気になってきました。気分で調節出来るのもこのイヤホンの強みですね。ダイナミックドライバーの慣らしもあるでしょうし暫く使い込んでどう変化したか機会があれば再評価したいと思います。


一月ほど使い込んでどう音が変化したかエージングの様子を記載しました。こちらもぜひ併せてご参照ください。


許可は出してましたがちゃっかり撮影されちゃってました(多分)。ちゃんとした機材で撮るとやはり違いますね!格好よさが際立ちます^^


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