No.44
- 2021年8月15日
- 読了時間: 4分

【レビュー】64AUDIO Nio 兄弟分N8との違いは如何に

どうも、のんよしです。

今回はこちらのイヤホンを購入しましたのでレビューを行っていきたいと思います。

綺麗なブルーしていますよね…本国サイトにてBストック品を約16万円程で入手する事が出来ました。国内で購入すると20万円近くするのでそこそこお得。定期的にBストック品に流れるので確実に追いたい方は64Audio公式のアカウント登録をすると通知メールが届く様になるので興味のある方はご登録を是非。→https://www.64audio.com/

採用技術の記載については以前64AUDIO N8のレビューで共通のものを説明していますのでそちらをご参考下さい。

それでは本題に入っていきましょう。

【スペック】

ドライバー構成：Low x1,Mid x6,Mid/High x1,tia High x1 計9ドライバー4WAY方式
インピーダンス：6Ω
周波数特性：10Hz-20kHz
感度：105dB

N8と同じドライバ構成にスペックとなります。低域をダイナミックドライバー、中高域をBAドライバーが担うハイブリッド型です。

【使用感】

感度：若干低めで音量を取ります。
フィット感：人を選ぶ形状です。耳の小さい方や特殊な形状の方は要フィッティング確認かと思います。他の64audioの機種も似た形状なので同様に合わない可能性があります。実は私も64audioのユニバーサルは余り耳にフィットしません。イヤピ等色々と検討して調整する必要があります。私は取り合えずで final の EタイプのSサイズを採用しています。

メンテ：音導管が一つに集約されたシングルボアデザインかつメッシュで蓋されているので耳垢除去などクリーニングはやりやすいです。
その他：フェイスプレートは銀色の金属部分は比較的傷が入りやすく目立ちやすいので取り扱いにはちょっと注意が必要です。黒い筐体部分もアルミ製ですがはそれほど傷は入りにくい印象です。

【音質について】

※上の表は音の量感を表したグラフで、高いほど高音質と言う訳ではないのでご注意下さい。環境はHiby R5直接続です。APEXモジュールはM15を使用しています。

【低域】

N8と比較するとそこまでワイドレンジに広がる低域ではなく、ある程度中央でまとまった低音が鳴る印象です。それでも十分以上に臨場感がありサウンドステージも広めです。聴き疲れの原因の一つである圧は若干控えめでタイトに感じます。音の輪郭は若干甘めでウォーム、ダイナミックらしい空気感がありつつしつこくない所にAPEXモジュールの力を感じます。

【中域】

解像感をしっかり感じられながら決してボーカルの歯擦音等が刺さらないバランスを保っています。量感も他帯域に負けず前に出てきていますが曲によっては低域に僅かにマスクされるというかベールを被ってしまっている様に感じる事もあります。若干ウェットな鳴りで声のエッジ感は少し甘めです。透明感ある瑞々しさはそこまで感じませんが声の熱や空気感の表現に長けています。

【高域】

Tiaドライバの恩恵かしゃっきり粒立ちの良い歯切れ有る中高域でかつ刺さりはほぼありません。ハイハット等金物類の煌めき感は控えめでボーカルやメロディ隊と比べると若干量感は少な目ながらしっかり聴き取る事が可能です。金物も閉塞感なく自然にすっと伸びる印象です。この帯域でも刺さりや刺激の強い音が鳴る事はなく、非常にマイルドで上品な鳴りです。

【全体】

バランスとしてはN8のピラミッド型を若干フラット方向に整えた印象を受けます。ダイナミックらしいウォームさとBAドライバの高解像を両立させ上手くバランスさせています。音に尖った部分や粗さがなくマイルドな音の繋がりやハイレベルな万能機種感が魅力だと思います。

【N8との比較　※M15モジュール使用】

N8よりもソリッドな低域の鳴り方をする印象です。中高域はNioの方が前に出てきて近いです。低域から広がる臨場感とサウンドステージの広さを感じたいならN8の方に分があります。メロディ、ハイハット等パーカッション類の量感が多く明るいサウンドで分かりやすく解像感を感じられるのはNioかと思います。以前も記事に書きましたがN8をリスニング寄りにチューニングしたのがNioに近い印象を受けます。しかしドライバ構成は全く同じで双方ともに上品な音の傾向である事に違いはありません。