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  • No.44

【レビュー】64AUDIO U8 (APEX)雄大な低音に包まれて

更新日:2021年10月22日

どうも、のんよしです。


今回はこちらの イヤホン を入手しましたのでレビューを行っていきたいと思います。


はい、こちら未開封品が約7万円で売られているのを見掛けて思わず突撃してしまいました。 U4 より重く濃い低音と聞いていたので居ても立っても居られず…と言う訳です。


初代Uシリーズは一応店頭で試聴した覚えがありますが、どのモデルがどんな音だったかは大分忘れてしまっていました。U4はかなり印象深かったんですけれどね。と言う訳で更なる低音を求め 64AUDIO 沼を潜る事にしたのでした。


他のUシリーズのレビュー記事は以下からどうぞ。

それでは本題に入っていきましょう。

 

【スペック】

  • ドライバー構成:BA型 8ドライバー(Low x4,Mid x2,High x2)3WAY方式

  • インピーダンス:18Ω

  • 周波数特性:16Hz-20kHz

  • 感度:117dB

ボア(音導管)の形状は円を4等分した形で低・中・高に加えてAPEXモジュール分に分けられているかと思われます。他の方のレビュー記事で見掛けたのですが、2ドライバーのU2も4等分のボアだった事からUシリーズは同じ筐体デザインを使い回してコストカットしているのでしょうね。

【使用感】

  • 感度:音量は比較的取りやすい部類です。機材は余り選ばないかと。

  • フィット感:イヤホン自体が小振りで軽量なため自重で耳からずり落ちて来る事はほぼありません。フィット感が少し甘めに感じたので私はフォームタイプのイヤーピースを使用しています。コンプライは500番台が適正みたいです。

  • メンテ:音導管の形状から、角ばった部分などにクリーニングツールだけでは取り除きにくい汚れが付着してしまう可能性があります。イヤーピースを音導管よりも若干前に飛び出すように配置する事で抑制する事が可能です。エアダスターを使用するのもアリですね。

  • その他:純正ケーブルは針金タイプです。柔らかいですが若干癖が残りやすいケーブルですね。使い込む事で徐々に馴染んでくるかと思われます。プラグ部分はL字タイプでコンパクトで使い易いですね。最近のハイエンドクラスのイヤホンはケーブルも太かったりプラグがやけに豪華でちょっと好みじゃないものが多い中、慎ましやかで良いと思います。

 

【音質について】

※上の表は音の量感を表したグラフで、高いほど高音質と言う訳ではないのでご注意下さい。環境はHiby R5直接続です。イヤーピースはフォームタイプです。


【低域】

U4に比べ2倍の4BAドライバー構成となりました。低音の圧はより少なくなり加えて左右への広がりが増しており、頭の中心から離れ少し頭外から鳴る様で優しく雄大に包み込まれる様に錯覚させられます。(より聴き疲れしにくい印象です)低音のエッジ感・解像感が強く感じられもやっとした籠り感の無い芯のあるベースを鳴らしてくれます。ドラムのキックとスネアがしっかりセパレートされており低音のモニタリングにも非常に向いている印象です。量感自体は多くパワフルなのですが変な強調感は無く比較的自然なバランスに収まっています。サウンドステージはそこそこに圧迫感が少ないので広く感じる方も居るかも知れません。


【中域】

パワフルな低域に邪魔される事無くボーカルはメリハリがあり明瞭に聴こえます。歯擦音が気にならない、籠らないけれどしっかり描写する絶妙なバランスで男性・女性Vo選ばず比較的近くで鳴らしてくれます。ドライとウェットの中間でかつ若干エッジが立っており輪郭のはっきりしたボーカルはコーラスが加わると非常に心地良いです。


【高域】

中域に並ぶか若干少ない位の量感でシンバル類にも頭打ち感がありません。Uシリーズ(というか64Audio)の傾向か煌めき感は少な目ですが、ハイハットがチキチキと粒立ちが良く、抜けも悪くありません。メロディ隊も他の帯域にマスクされず明るい鳴りな印象です。変な味付けなくドライに鳴らしてくれています。


【全体】

パワフルでマッシヴな低域に負けず中高域も前に前に出てくるので、若干低域寄りながらも結果的に非常にバランスの取れたサウンドに感じられます。低域の量感はありますが余り圧迫感が無いので中高域が引っ込む事もなく全体の音の見通しも良いと思います。明瞭な音ですが高中低の音の繋がりもよく、ちぐはぐな印象も余り受けません。繊細な音の粒が広い面でぶわりと鼓膜にぶつかってくる様な感覚を覚えました。


N8と比較して中高域の押し出しが少し強まっており全体的に明るいサウンドに感じます。エネルギッシュでメリハリのあるU8、シルキーでエレガントな鳴りがN8、どちらも特徴があり使い分けも十分可能です。


U4の低域をもっとワイドレンジにして中高域の解像感を上げて前に出てくる様にしたのがU8な印象です。密なベースのパワフルさに酔いしれたいならばU4、低域の広がりとサウンド全体のバランスを取るならU8かなと言った所でしょうか。

 

個人的な話ですがU8の低音がしっかりしたバランス、以前所持していたU10よりも好みです。U10は非常にバランスの取れた優等生サウンドなのですが、モニター的過ぎるがゆえに面白味にはちょっと欠けている印象でした。レビュー記事にも「もう少し低域の量感が欲しい」と記載してますし低域の量感が増しているU8はほんと好みドンズバなのです。


APEX の恩恵で低音の量感たっぷりなのに聴き疲れしないんですよね。ただ単に量で押してくるのではなくて頭の外から聴こえてくる様な広がりのあるベースに鳥肌が止まりません…!!まさしく「雄大」「豊潤」というにふさわしい イヤホン です。


現行Uシリーズの完成度はすさまじいものがありますが、初代もポテンシャルでは負けていないと個人的には思います。今は生産完了で中古しか出回りませんが現行に比べて比較的リーズナブル(?)なので初めての 64AUDIO に良いかも知れません…!


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