top of page
  • No.44

【レポート】春のヘッドフォン祭2022 mini 雑まとめ

どうも、のんよしです。


4/29(金)、GW初日に開催された 春のヘッドフォン祭2022 miniの方に参加してきました。今回は事前申し込み制の参加方式で約800人を募集したとの事です。確かに例年に比べると人混みが少なくブースを回りやすかった印象です。


今回は「絶対にこれを見る!」とかは決めずに何となく目に入った機種、ブースをふらふら回って試聴してきました。思わぬ出会いもあり中々実入りのあるイベントでしたね。でも聴きたかったFiR AUDIOのブースが整理券必須だった事を失念しており気付いた時には券が無くなっていたのが痛手でした…でも今後はfinalストアで取り扱われて試聴が可能みたいなのでその内試聴しに神奈川まで飛ぼうと思います。


レビュー内容はTwitterにも大体同じ物を上げているのでそちらで見たいかたは「#へ祭」で検索してみて下さい。他の方のレビューも乗っていたりして結構参考になりますよ。


今回試聴に使用した楽曲はBruno MarsのThat's What I Likeでした。低域の鳴りやパーカッション、ボーカルの確認に丁度良かったんですよね。曲自体も好きでよく聴いていたのもあります。

前置きはこれ位にして本題に入っていきましょうか。

 

◆See Audio MIU

低中高の繋がりがとても滑らかでボーカルが瑞々しかったです。高域にESTドライバが入っていますが癖の様なものはなく、とても聴きやすいバランスのとれた優等生な機種でした。音の圧迫感も無く長時間の試聴にも堪えられそうなのも良かったですね。


また、ドライバ供給の都合で市場に流れなかったバージョンのMIUも試聴させて

頂きました。(画像2枚目)こちらの方が中高域が前に出て粒立ちの良さが感じられて明るいサウンドな印象でしたね。個人的には通常版MIUの方がしっとりしてて好みでした。








◆See Audio Kaguya

フラグシップクラスの一品。価格は大体14万円になるとの事。このクラスの商品は大体ESTを積んでいるのかなぁ…こちらも中高域がチャキチャキと粒立ち良く解像感を分かりやすく感じられるサウンド。それでいて低域もしっかり出ています。See Audioの音作り、結構好みかもしれません。



 

お次はリケーブルブランドでお馴染みとなったBriseaudioさんのブースでケーブルを試聴しました。試聴中にフォロワーさんに声を掛けて頂きました。思わぬ出会いでTwitterやってて良かったなとちょっと嬉しくなりました。(ステッカープレゼントすれば良かったと後になってちょっと後悔…)


◆Briseaudio STR7 As-Is

販売価格は約3万とケーブルとしてはミドルクラス。でもBriseaudioさんのラインナップとしてはエントリー、ケーブルって奥深いですね。価格的にこれが自分が手を出せそうな限界…音については特に低音が雄大かつパワフルになり音に包まれる感覚がとても気持ち良かったです。ケーブルも細いながら癖が付きにくく取り回しもかなり良かったので好印象。耳掛けフックもオーダー時に追加できるとの事で次のケーブル候補にどんと上がってきました。これは値段も含めてケーブルのステップアップにおすすめな一品だと思いました。


◆Briseaudio NAOBI-LE

写真を撮るのを失念…価格は約4万円との事。上記のSTR7に比べ低域に締まりが出てきて全体的なバランスが良くなった印象です。briseの低域の出方、かなり好みでした。取り回しもこれ辺りのクラスなら芯数も少なく良い印象。


◆Briseaudio ASUHA-LE

この辺りから下位モデルとの明確な違いは分かりにくくなってきました。でも現在N8に着けているeイヤのobsidianよりもずっと低域が太く音場が広くなった様に感じられるのは確かです。しかしケーブルも大分太くなり取り回しがちょっと悪くなってきたので上記の下位モデルの方が自分には合っているかもなと思うのでした。


◆Briseaudio YATONO Ultimate 8wire

太い!(8芯)そして高い!(30万)説明不要!YATONOの名は私もTwitter等でよく目にしていました。これがリケーブルの終点…!

音については非常に上品な鳴りで全帯域がブラッシュアップされた印象でした。このメーカーのケーブルは上位モデルになるほど音のバランスが整ってくるのかなと感じました。音は間違いなく良いのですが実用となると結構根性が要る一品ですね。リケーブル沼、恐るべし…

 

◆Technics EAH-TZ700

店頭ではよく見かけていましたが中々聴く機会に恵まれず聴けずにいた一品をようやく試聴する事が出来ました。

サウンドは明るく高解像でチャキチャキと刻むハイハットが音のスパイスとなって気持ち良く、ダイナミックらしい空気感ある低音も持ち合わせておりDD一発の本気を感じる事が出来ました。音が生々しく高くとも人気が出るのがよく分かる一品でした。


 

お次はSensaphonicsのブースへ。スタッフさんが熱心にイヤホンのアピールをしてくれてイヤホンへの気合が感じられ、こちらとしても嬉しくなったブースでした。


◆Sensaphonics D2

こちらはCIEMの展示でしたがシェルが非常に柔らかいシリコン製で自分の耳にも問題なくフィットしてくれました。DD2発のCIEMは珍しいですよね。籠ったり解像感が低い感じはなくウォームで滑らかなサウンドでした。今回聴いたSensaphonicsのイヤホンの中で一番好みでした。Westoneのサウンドが好みな方ならかなり刺さるサウンドだと思います。



◆j-phonic k2

Sensaphonicsの2BAドライバーCIEM、2XSのユニバーサル版です。音は味付けがなく非常にフラットで明瞭。まさしくモニターイヤホンですね。Etymotic ER4Sを始めとしたモニター系が好きな方なら堪らないと思いました。音の線が細く、繊細で緻密な印象を受けました。DAPやアンプなど機材の癖をそのまま出力する様な機材を選ぶリファレンスホンです。筐体も非常に小さく耳への収まりも良好です。強いて言うとリケーブルが可能な方が嬉しかったですね。


◆j-phonic m2

k2から低域と高域の量感が増えてモニターから若干リスニング寄りに傾向が変化しました。心なしかボーカルも近くなった印象。しかしちょっとボーカルの解像感が甘くぼやけるのが気になりました。自分はk2の方が明瞭でおすすめ出来ます。


◆Sensaphonics 3MAX

2XSに比べて低域にドライバが1つ加わり音に迫力が出てボーカルがググッと近くなりました。しかし全体的に一枚ベールを被ったかのような音の籠り感が気になりました。音のクリア感を求めるなら2XSの方が良いでしょう。カリカリとしたチューニングではなくウォーミーなので聴き疲れはしなさそうです。

 

◆Fitear Silver

ヘッドフォン祭で初お披露目となったイヤホンですね。チキチキとハイハット等の金属管を感じられる明るい鳴りで全体的にすっきりとした透明感を感じられるサウンドでした。ちょっと中高域寄りで低域はふわりと柔らかく包み込む感じでした。ステムがオーバル型なので角度を上手く合わせないと耳への収まりが悪くなってしまうのでちょっと注意ですね。


 

◆64AUDIO A3t、A4s

A3t、各帯域の繋がりが滑らかに感じられるのは流石64チューニング、音のバランスが良く癖がなく聴きやすい印象を受けました。良くも悪くも個性の少ない音で刺さりも皆無なので初めての64AUDIOにも良さそうです。


そしてA4sは今回一番チェックしたかった一品。中高域の鳴りはA3tよりちょっと前に出て刺激が強くなりしゃっきりとした具合になりました。低域はやはりDDを積んでいる恩恵がどっしり余裕を持って構えてくれていて音が濃くなった印象を受けました。A3tと比べると正直傾向としては結構似ている気がしました。なんかパッとしませんでしたね。これならFiR AUDIOに特攻してしまった方が良いなと感じました。

 

◆WestoneAudio PRO X50、X30

過去に先代UMPro50を所持していた私ですが、傾向は似ておりウォームで柔らかいサウンドです。しかしながら若干中高域が前に出てくるようになり、バランスは更にブラッシュアップされ良くなった印象です。この低音に優しく包まれる感覚はWestoneならではですね。耳への収まりの良さも流石です。


そしてPRO X30。50よりも音の濃さが減りすっきりとした鳴りに。非常にバランスが良くボーカルが近くで生々しく響く感覚はUMPro譲りですね。解像感も高く、今のWestoneAudioでどれがおススメかと聞かれたらこれですと推せる音ですね。

 

◆Moondrop CHU(竹)

傾向としてはスッキリしているけれど柔らかさも持ち合わせているニュートラルなサウンドでした。バランスも良く変な癖もなく解像感もそれなりにあります。お手頃なのでプレゼントや初めての高音質イヤホンの選択肢に選んでも良いかもと思いました。


◆Moondrop KATO

スタッフさんは「カット」と呼んでました。イヤホンは時折どの呼び方が正しいのか分からないものが有りますよね。音空間が広めですっきりと整列されたサウンドが心地良かったです。それでいて低域もしっかり包み込む様に出ていてバランスも良かったです。これは人気出るのがよく分かります。鏡面仕上げじゃなかったら買ってたかも知れません…


◆CHIKYU-SEKAIの未発表1DDイヤホン

低域は若干柔らかくウォームな鳴りでありつつ中高域は割としゃきっと粒立ちが感じられます。解像感はそれなりながらメリハリが感じられる仕上がり。ドライバーが液晶ポリマーの方が3万、特殊コーティングの方が5万くらいになるとの事でした。正直サウンド的にもうちょっと安いものかと思っていました。この価格だと素直におすすめは出来ないかも知れません。


◆CHIKYU-SEKAI 5/COSMOS

中に見えるフィルター回路やドライバが見えるのが格好良いですね。傾向はすっきり明瞭で解像感をはっきりと感じられるサウンドでした。中高域がしっかり前に出てくるので全体的に音が近く明るくダイレクトに鼓膜に届く感覚が気持ちいいです。2/COSMOSの音が好きな方なら間違いなくハマると思います。

 

価格もスペックも超弩級なイヤホンです。是非下記リンクを見てぶったまげて下さい。こんなに小さな筐体にこんなにドライバが詰め込まれているのかと思わずまじまじと眺めてしまいました。情報量と音の迫力が今日イチ感じられました。粒立ちが非常に良く音のメリハリがかなりしっかりとしたサウンドでした。解像感の暴力で殴られてるかの如く音に上下左右から包まれる感覚が堪りませんでした…!


Trailliiが情報量の多いみっちりとした高解像だったのに対し、こちらは若干中高域寄りな結構すっきりとした明瞭な鳴りでした。それでも音の完成度はかなりのものです。Fosteni始めオリオラスの音作りはメリハリを感じられるものが多い印象を受けますね。




 

◆Noble DXⅡ

下位モデルだそうです。低域がふわっと柔らかいウォームな鳴り。解像感は中高域が一枚ベールを被っている様に聴こえました。ボーカルはちょっと遠いですが音のまとまりはそこそこ良かったです。ちょっと没個性なイヤホンですね、微妙な所…





◆Noble KUBILAI KHAN

フビライ・ハンですよ!ザ・モンゴル!傾向としては中高域はすっきりと明瞭で低域は柔らかく左右からふわりと包み込んでくれました。ハイハットの粒立ちが良く気持ち良いです。各帯域の繋がりも自然ですね。流石は次期フラグシップと言ったところ。でも余り個性が感じられずこの音に30出せるかと言われるとちょっと微妙…



◆Noble KHAN

今回初めて聴きます。KUBILAIよりも中高域に一癖あり金属的な刺激が感じられます。分かりやすくピエゾドライバーの高域だぞって感じです。曲によっては刺さりを感じる程の量感。でもこのサウンドが嫌いじゃないです、唯一無二と言われているのも分かるかも知れません。KUBILAIは音に癖がなくてちょっと没個性に感じちゃったんですよね。どちらかを選ぶとしたら自分はKHANを取ります。

 

◆AK UW100

今回最初で最後のワイヤレスイヤホンになります。TWSに目新しい物が無くて余りブースに立ち寄らなかったんですよね。でもこちらのイヤホンはTwitterでも時折見かけたので人気あるのかなと思い聴いてみました。1BAだから割とスッキリ目な音かと思ったら低域もしっかり出てきますね。一瞬DDかな?と思ったほどです。中高域は粒立ち良く解像感も感じられて良い塩梅。音だけ見るとWF-1000XM4より好みかも。本体は小振りで軽量、フィット感も上々でした。音にこだわりたい方におすすめ。NobleのFoKusと聴き比べてみたいですねぇ。

 

Canal Worksさんのブースでは様々なモデルを試聴させて頂きましたが特に印象に残った一つをご紹介します。


クラブサウンドを気持ち良く聴くために開発されたイヤホンで、この低音、非常に下品です(褒め言葉)。これで聴くベースミュージックは頭の中で変な汁が分泌されちゃいますね。低域が好みなだけでこの子をオーダーしてしまおうか非常に悩ませてくれる一品でした。一次音響フィルターの役目を担うグルグル巻きの音導管も見栄えよくナイスです。チューニング違いのL33LVも聴かせてもらいましたがこちらは更に低域が増してボワボワでドンシャリ超えてドゥンチキサウンドで癖があって逆に好きでした。LVはBBに吸収されてしまい今後は無くなってしまうみたいなのでちょっと残念。

 

◆MEZE AUDIO ADVAR

今回最後に試聴したブースでした。金属的な残響感がありシンバルやハイハットの音が生々しく響き気持ち良かったです。粒立ち細やかで一聴して分かる解像感の高さも持ち合わせていました。サイズも小振りで耳からはみ出さないのもGood。傾向としてはフラット寄りなサウンドですっきりとした印象を受けました。これは人気出ると思います。DDの進化はほんと凄いですね。

 

以上、試聴してきたイヤホン達の感想でした。最近は低価格から高価格まで粒揃いでどれか一つ選ぶのが非常に難しく感じましたね。自分としては万能機種は結構揃っているのでちょっと一癖ある一品が気になる所です。


この調子でいけば今年は秋のヘッドフォン祭やポタフェスも現地開催されるのではないかと思うので、開催される時は是非とも参加したいですね。そして64AUDIOユーザー交流会を開くのが野望…


そういえばヘッドフォン祭の後、フォロワーさんとお会いする機会がありましてTHIE AUDIOを始め様々なイヤホンを聴かせて頂きました。どれも良い音で試聴後半はもう語彙力が枯れ果ててしまいました。ともかくお会いできて楽しかったです。


最新記事

すべて表示

【お知らせ】ブログ移転について

どうも。 タイトルの通り、去年3月頃よりブログをWixからはてなに変更してレビュー記事などを書いております。 今後の記事更新は新ブログの方で行っていきますのでお見知りおき頂ければ幸いです。

最新情報をメールでお届けします

メールアドレスを入力してください:

bottom of page