【レビュー】NICEHCK Lofty 中華ベリリウムサウンドを味わう
- No.44
- 2021年7月18日
- 読了時間: 4分
更新日:2021年7月19日
どうも、のんよしです。
今回はこちらのイヤホンのレビューを行っていきたいと思います。

ここ最近中華イヤホンの着弾が多くなっております。
NICEHCKさん公式の抽選キャンペーンに当選して入手しました。今年分いや来年分も運を使い切ってしまった気がします。災難に見舞われない事を祈るばかりです。
価格はAmazonにて25000~30000程。中華イヤホンで考えると結構高価格な部類ですね。(よく当選したな自分…)NICEHCKさんが大々的に広告していたのが印象的な機種です。
それでは早速レビューの方へ。
【スペック】
ドライバー構成:10.1mm ベリリウム振動板 ダイナミック ドライバー
周波数特性:20-26kHz
インピーダンス:16Ω
感度:108dB/mW
音量はわずかながら取りにくくなっておりますが一般的なDAPであれば特に問題は無いかと思われます。
ベリリウムドライバーが採用されています。スピーカーに使われていたのが最近イヤホンでもよく見かけるようになりつつありますね。詳しくはこちらをご参考下さい。
【使用感】
Spring2と同じくアルミ筐体で重量は気になりません。こちらのイヤホンの良いポイントの一つにフィット感の良さがあり、加えて純正イヤピでも私の耳にはよくフィットしてくれました。中華イヤホンに多いのがイヤピをケチる癖で耳馴染みの悪いものが多いんですよね。これは良い意味で裏切られました。流石はフラグシップ…
ケーブルは純銅線で布巻タイプ。青みがかったグレーで太いです。重みはありますが癖は付きにくく柔らかい使い易い印象です。
後はイヤーピースにケースが付属してきます。ケースは革製でお洒落、しっかり保護出来そうです。
【音質について】

※上の表は音の量感を表したグラフで、高いほど高音質と言う訳ではないのでご注意下さい。環境はHiby R5直接続です。
尚エージングはChord&Majorのプログラムにて10周以上鳴らし込みを行った状態です。
【低域】
圧迫感の少ない広がり感のある低域の鳴り方でサウンドステージも相応に広く感じます。輪郭は少し甘いですがブーミーにはならない絶妙なバランスです。ドラムの空気感の表現が上手な印象です。量感自体は多目でウォームなベースが好きな方に合いそうです。
【中域】
ボーカルは近めで鳴り低域にマスクされる事もありません。若干粗さを感じるのがこの帯域ですね。逆にボーカルがドライで角が立つ様な感じがありメリハリがある様に感じられます。男性Voも女性Voもこなせる懐の深さがあります。
【高域】
主張は強くありませんがハイハットやシンバル等金物の鳴りが繊細で角が取れており柔らかい印象です。量感は他帯域に比べ少ないものの頭打ち感は無くシンバルの鳴りがスッと滑らかに消えます。煌めき感はほとんどありません。
【全体】
低域強めのカマボコ寄りなバランスで中高域に粗さを若干感じますが余り主張は強くなく、かつ低域が優しいので聴き疲れしづらいイヤホンですね。エージングが進む程中高域が前に出てくる様になりバランスが良くなってきます。解像感はそこまでありませんが全体の音のバランスや滑らかさで補っている様に感じました。
リケーブルについては純正ケーブルは低域の量感が多い印象。よりフラットバランスにしたいなら銀メッキ銅線や銀線などのケーブルを合わせると良いかと思われます。

一聴するといまいちパッとしない音なのですが暫く聴き込む事で耳に馴染んでくるスルメ系イヤホンの素質があります。このイヤホンこんなに良い音してたっけ?となる事請け合いです。
柔軟な音のイヤホンなのでWestoneなどウォームな音作りが好みな方は違和感なく適応出来るかと思います。他のベリリウムドライバーを採用するイヤホンと比べると柔らかい音作りなのでfinalのA8000やKBear BELIEVEなどとはサウンドの土俵が違う様に個人的に思いました。
言ったら自分が糞耳だとバレてしまうのですが 64audio の N8 に近いものを感じました。もちろん解像感や細かい表現力については圧倒的にN8に分があるのですがバランスが結構近いんですよね…こちらのイヤホンは鳴らし込み(エージング)を行う事で音が変化していくので今後もまだまだ変わっていくのか楽しみです!
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