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どうも、のんよしです。
今回はこちらのイヤホンを購入しましたのでレビューしたいと思います。
クリスマス前後ともあり着弾が増えつつある昨今、私も多分に漏れず着弾してしまいました。価格はAmazonにて約1万円、中価格帯の中で9ドライバーのハイブリッド機種がこの価格で買える様になったのは中華の進歩の速さと価格追求を感じ末恐ろしく感じます。ちょっと味見するのも悪くないかもと手が滑ってしまったわけですね…
というか最近ポタオデ界隈も中華イヤホンの着弾をよく見かける様になりましたね。これはセラーの草の根的活動の賜物なのかはてさてどうなんでしょうか。
購入はこちらのHiFiGoさんから。
公式ストアはこちらになります。Amazon品切れの際はこちらを利用すると良いでしょう。
それでは本題に入っていきましょう。
【スペック】
ドライバー構成：Low x1(DD),Mid x4(BA),High x4(BA) 計9ドライバー3WAY方式
インピーダンス：22Ω
周波数特性：7Hz-40000Hz
感度：106dB
低域にDD、中高域にBAを割り振った王道なハイブリッド構成になっています。同じ9ドライバーの 64AUDIO Nio とはかなり異なっていますね。
【使用感】
感度：他の手持ちイヤホンと殆ど変らないボリュームで十分音量が取れたので音量は取りやすい部類かと思われます。
フィット感：筐体自体が軽量で耳介にそっと蓋をする様に装着するのでストレスなく身に着けられる印象です。また中華の純正イヤピは余りフィット感が良くないイメージがありましたが、こちらの付属イヤピは少し硬めですが思ったより装着感も悪くありません。
遮音性：イヤピが若干固めで耳穴に柔軟に接触しない傾向なので純正のままだと少し遮音性は低く感じます。
メンテ：音導管にパンチングメッシュでカバーされているので耳垢等が中に入らない様になっているのはgood。イヤホン筐体についても溝や凹凸が少ないデザインで汚れをふき取りやすいです。総合的に清掃しやすいイヤホンに仕上がっています。
ケーブル：耳掛け部分は被膜でフック状に固定されており耳掛けし易い印象です。ケーブル自体も柔軟性と程よい重みで巻き癖が付きにくいのは非常にありがたいですね。ケースへの収納も非常にやりやすいです。またTRN式(QDC式？)の2pinは初めてお目にかかったのですが、互換性はともかくコネクタの耐久性もありそうで良いと思いました。
その他：ケースはマカロンタイプでサラサラとした触り心地、内側はスエードの様な生地で布張りされておりしっかりとイヤホンを保護してくれそうです。イヤーピースは3種類付属し最初から好みに合わせてすぐ調整する事が可能です。
【音質について】
※上の表は音の量感を表したグラフで、高いほど高音質と言う訳ではないのでご注意下さい。環境はHiby R5直接続です。
【低域】
圧迫感はそこそこに、ふわっと包み込む様なベースの鳴らし方をします。相応にサウンドステージも広めな印象。それでいてブーミーにならない程度に空気感も感じられ、深く沈む音までしっかりと再現してくれる低音はDDが入っているからこそだと思います。
【中域】
ボーカルが瑞々しく鮮明に再現してくれています。低域にマスクされてしまう事も無く、しっかりと前に出てきてくれています。刺さるちょっと手前のバランスで調整されています。男性Vo・女性Vo関係なしにワイドレンジに声を気持ちよく届かせてくれます。声のエッジ(輪郭)もはっきりと感じられドライでクリアな印象を受けます。このイヤホンで聴くコーラスは一聴の価値ありです。
【高域】
ハイハットやシンバル等の頭打ち感も無く伸びてくれる印象です。しかし若干チャキチャキ・チキチキと金属的な響きも多く感じる所。ちょっと尖った印象でこれは好みの分かれる所だと思います。メロディにメリハリを出すのにも役立っているので一長一短ですね。
【全体】
全帯域が主張した結果若干フラットに聴こえるといったバランスになっています。低音フリークな方にはちょっと物足りなく感じるかも知れませんが、サブベースや沈み込む音はしっかりと鳴らしてくれるのは流石はハイブリッド機種。中高域にフォーカスしたい方にはかなり好みなサウンドの造りをしていると感じました。ウォーム感や柔らかさからは少し離れており、カリカリにチューニングした鮮明で寒色系な音を奏でてくれます。ですが柔らかい曲調は下手に味付けせずに再生してくれる懐の深さも併せ持っていると感じます。個人的にはボーカルやコーラスが映える曲に良く合うと感じます。
一言で評価をするのが難しい、非常にバランスの取れた癖の少ないサウンドをしています。
いやー最近の中華の進歩はとどまる所を知りませんね…！って以前別な中華イヤホンをレビューした時にも書いた気がします。ともかくこの価格帯で多BAでありながらこれ程バランスの取れた完成度の高いサウンドを鳴らすイヤホンが手に入るとは今記事を書きながら聴いているのですが驚かされっぱなしです。そのうち中華＝イロモノ枠というレッテルも返上されてしまうのではないでしょうか。それはそれで少し寂しい気もしますけれどね。
初めての中価格中華イヤホンに選んでも後悔しない総合力、それがVX PROには備わっていると思います。ちょっと背伸びしたいあなたに是非、いかがでしょうか。
